キヤノンマーケティングジャパンは8月27日、企業向けレーザー複合機「サテラMFP」シリーズの新製品5機種を発表した。
A4カラーレザー複合機としては、両面印刷対応の「MF8570Cdw」「MF8530Cdn」および、片面印刷タイプの「MF8280Cw」「MF8230Cn」を9月5日に発売する。
企業からの要望が多かったという「簡単な操作」「綺麗な画質」「スマートフォンやタブレットとの連携」をメインコンセプトとして開発。それぞれMF8300/8000シリーズの後継機に位置づけられる。
全機種ともディスプレーを従来のモノクロ5行からカラー7行へ拡大し、操作性と視認性を高めた。印刷品質は、600dpi×600dpiから1200dpi×1200dpi相当に向上。レーザープリンターの得意分野である微細な罫線や小さな文字が、より鮮明に印刷できるようになったとしている。
MF8230Cnを除く3機種はiOS/Android向け専用アプリ「Canon Mobile Printing」およびiOSの標準機能「AirPrint」、Googleが提供する「Google Cloud Print」にも対応。Canon Mobile PrintingおよびAirPrintは無線LAN経由で、Google Cloud PrintはGoogleのサーバー経由でスマートフォンやタブレットの表示内容を印刷可能だ。なお同社によれば、AirPrintおよびGoogle Cloud Printに対応するA4レーザー複合機は、業界初とのこと。
また、同3機種はPCとの暗号化接続(IPsec)にも新対応。通信内容を暗号化することで、セキュリティーを高めている。ファクスに対応するMF8570CdwおよびMF8280Cwは、情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)制定のガイドライン「FASEC」に準拠したセキュリティー機能を持つ。誤送信防止機能として、短縮ダイヤルの内容・宛先を送信前に表示したり、アドレス帳に暗証番号をかけ、編集や消去機能をロックできる。
A4モノクロレーザープリンターの新製品「MF6880dw」も発表。「MF6780dw」の後継機で、MF8500/8200シリーズと同じくCanon Mobile PrintingおよびAirPrint、Google Cloud Printに対応した。
ウォームアップ11秒以下、ファーストプリントまで6秒以下をうたう起動の速さも特徴。無線LAN接続に対応し、「AOSS」「らくらく無線スタート」によるワンタッチ暗号化接続も可能だ。10月中旬の発売を予定している。