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KDDI研究所、3倍効率が上がる次世代通信技術をお披露目

2013年05月24日 20時48分更新

文● ASCII.jp編集部

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KDDI研究所で最新のデータ通信技術を見た

 KDDIは23日、同社の通信技術を開発する「KDDI研究所」でLTE-Advancedを始めとするデータ通信技術を公開した。

 現在、各キャリアが名称は違えど「LTE」という高速データ通信サービスを提供している。このLTEの次の世代通信技術として注目されているのが「LTE-Advanced」である。KDDIでは現在通信速度を上げるために使われているMIMO(Multiple Input Multiple Output)という通信技術をさらにアップグレードし、従来の3倍もの周波数利用効率にもなる「Advanced MIMO」を提案し、実用化を目指している。なおMIMOとは、複数のアンテナの組み合わせにより電波の帯域を広げるもので、主に無線LAN(IEEE802.11nなど)の高速化に使われている。

 現在のMIMOでは、基地局と端末のアンテナが2本ずつだが、今後アンテナが4本→8本と増やしたとしても、端末側が対応していないと電波常に同じ強さで全方向から入ってきて非常に効率が悪い。そこでKDDIでは独自のデータ圧縮技術によりデータを分離して電波干渉を防ぐ。既存のLTEでは1Hzあたり7.5bps、また既存の技術の延長線では10bpsだったものが、Advanced MIMOでは20bpsという、約3倍もの周波数利用効率になり、ユーザー間干渉の低減にも繋がると説明した。

 これらの技術は2018年頃に実用化を予定している。今後も増えるであろうトラフィックのためにも、早期の実現を期待したい。

電波無響室という部屋で端末のテストをする。外からの電波を遮断し、室内では電波が反射しない。このトゲトゲはスポンジで、電波が反射しない特性がある。周辺のポールに取り付けられているのがアンテナ。任意の電波環境を作り出し、さまざまなシチュエーションのテストをする
これは大規模画像認識技術で、いわゆるARを利用したもの。独自のアルゴリズムを利用し、カメラで撮影した画像に類似、もしくは一致する画像を探してくれる。さらに、関連する情報を表示する。例えばカメラでカタログを映すと、商品情報が表示され、さらに購入までできる
お年寄りなど、タブレットを持っているけど使い方がわからないという人のために、遠隔サポートするシステム。お年寄りが○○を5個欲しいといえば、サポートで購入までをアシストしてくれる。決済は自分でする必要がある
Advanced MIMOの無線機内蔵小型アンテナ。1基地局あたりの設備費は-50%、工事費は-67%、消費電力は-50%と大幅なコスト削減になる見通し
この技術が実用化されれば、これまで以上に高速通信ができるだけでなく、電波効率も良くなって干渉が減るとのことである
一言で電波といっても、こんなに違いがあるのだから奥が深い

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