iPhoneではiOS 4.1でHDR撮影機能が追加された。HDR(high dynamic range imaging)とは、明暗差が大きい被写体をキレイに撮るための技術のこと。標準のカメラアプリではHDRのオンオフしかできないが、HDR設定をカスタマイズできるカメラアプリを使えば、さらに凝った写真が撮れる。今回は、HDRカメラアプリ「Pro HDR」の使い方を紹介しよう。

「Pro HDR」でHDR設定をカスタマイズ!
被写体の明るいところと暗いところを同時に写せる
被写体の中に明るい部分と暗い部分がある場合、一般的なデジカメでは両者をうまく写すことができない。明るい部分は白飛びしたり、暗いところは黒く潰れてしまうのだ。そんな時、HDR機能を利用すれば、明るい部分も暗い部分もキレイに撮ることができる。これは、明るい部分にフォーカスした写真と暗い部分にフォーカスした写真を撮影し、合成することで実現している。
iPhoneの標準カメラもHDRに対応しており、クオリティーの高い写真を手軽に撮れる。しかし、HDRの設定は変えられず、もうちょっと明るくしたいとか、暖かい感じにしたいといったカスタマイズはできない。どうしても変えたいなら、別途レタッチアプリで編集する必要がある。そこでオススメなのが「Pro HDR」だ。有料アプリだが、170円と手を出しやすい価格が魅力である。
被写体の明るさを分析し、2枚の写真を撮影、合成してくれる。その際、明るさやコントラストを調整したり、フィルターをかけられるのが特徴。カメラアプリだけで、写真を仕上げることができるのだ。App Storeの評価が☆4.5と高いのも頷けるところ。
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Pro HDR![]() |
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価格 | 170円 | 作者 | eyeApps LLC |
バージョン | 4.5.1 | ファイル容量 | 4.2 MB |
カテゴリー | 写真/ビデオ | 評価 | ![]() ![]() ![]() ![]() |
対応デバイス | iPhone 3GS以降、iPod touch(第4世代)以降、iPad 2以降、およびiPad mini | 対応OS | iOS 4.1以降 |
HDR写真を撮影する
アプリを起動すると、すぐにカメラモードが表示され、画面をタップすれば撮影できる。初期設定では、HDRがオートモードになっているのでまずは撮影してみよう。画面をタップすると、映像の解析が始まる。これが6秒ほどかかるので、画面がぶれないようにしっかりホールドしよう。その後、2枚連続して写真が撮影される。撮影開始から9秒ほどかかるのが、このアプリの唯一のネック。動きのある被写体は撮影できないのが残念だ。
HDRをマニュアルにすると、画面の暗い部分と明るい部分を自分で指定する必要がある。自分の目で設定できるので間違いがないし、解析が不要なので撮影時間は3秒ほどになる。慣れたら、マニュアルモードの方がスピーディーに撮影できるかもしれない。
- 画面左上
- グリッド線:グリッドを表示する
- HDR:HDRの設定を変更する
- Flash:フラッシュをオンオフする
- 画面右
- Hide:メニューを隠す
- カメラ:撮影する
- Actions:タイマー撮影を行なったり、設定画面開く
- 画面下
- ゲージ:デジタルズーム
- Save:写真をカメラロールに保存する
- Done:画面を閉じる
- Share:写真を共有する
- Crop:トリミングする
- Filter:フィルターをかける
- Frame:フレームを付ける
- Text:テキストを書き込む
- Brightness:明るさを調整する
- Contrast:コントラストを調整する
- Saturation:彩度を調整する
- Warmth:暖かさを調整する
- Tint:色調を調整する
標準のカメラアプリで撮影した写真と比べると、違いがわかる。暗い部分と明るい部分が両方とも写っているので、目で見ているのと似た写真になっている。室内よりも屋外、近い被写体よりも風景のような遠い被写体の時にHDRの効果が顕著に現れやすい。「Pro HDR」の写真はHDR設定をカスタマイズできるので、もちろん自分の好きな写真にアレンジできる。画面は自動調整の設定でキャプチャーした。

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