各機種の省エネ設定を細かく見ていこう!
まずGALAXY Note IIには、本体の設定に「省電力モード」がある。CPUの処理能力を制限、画面のフレームレート調整、バイブをオフにすることでバッテリー消費を抑えるのだが、どの機能もチェックを入れるだけの簡単なもの。CPUの制限ではネット閲覧、動画再生にはほとんど影響がないようで、テスト結果もまさにその通りだった。
フレームレートの調整では明るさのレベルを下げるという。バイブのオフは、タップ時のバイブなのでそもそも最初からオフにしている人も多いかもしれない。
ARROWS Vは「NX!エコ」が本体の設定内にある。「タイマーエコモード」「電池残量エコモード」「今すぐエコモード」の3モードがあり、さらに各モードの設定を選択すると、エコレベルを調整する4つのモード「お手軽エコモード」「通常エコモード」「しっかりエコモード」「オリジナルエコモード」を選択できる。非常に細かく設定が用意されており、「オリジナルエコモード」を選べば、自分で各設定を調整したエコモードが作れる。さすが省エネ機能がもっとも効果的な機種だ。
「お手軽エコモード」の場合は画面を暗めに、「通常エコモード」ではCPUを抑え、「しっかりエコモード」ではWi-FiやGPSなどをオフにする。この「しっかりエコモード」がもっともエコレベルが高く、大きな省エネになるようだ。今回は「オリジナルエコモード」で可能な限り機能をオフにして、「しっかりエコモード」に近づけたのだが、画面の点灯時間(スリープ時間)が長いとどうしてもエコレベルは低いままだった。
AQUOS PHONE ZETAはAQUOS PHONEのシリーズ全体でおなじみの「エコ技」が用意されている。「標準」「技あり」「お助け」とあるが、今回のテストでは「技あり」を使用した。「技あり」ではバックグラウンド動いているアプリなどを制御する。「編集」を選択することでカスタマイズも可能だ。また1分でも長くもたせたい、災害時などは「お助けモード」へ。とにかくさまざまな機能・設定をオフにしてバッテリーを1秒でも長くもたせる。まさに緊急時のためのモードだが、今回は普段使いを想定しているのでテストしていない。
また電池残量による自動起動や、切替時刻を設定して、時間帯によって省エネの設定を切り替えることもできる。
HTC J butterflyは本体の設定に「電源」メニューがあるので、ここで「省電力」を「On」にする。CPUの使用量調整、画面の明るさを暗く、バイブをオフ、画面消灯時に通信をスリープに、という設定を一度にできるシンプルなものだ。また余分な電力を消費するアプリがないか監視する「アプリケーション監視」の設定もあり、これがあると電力消費の大きいアプリを見つけやすく、それを停止してスタミナを伸ばせる。またステータスバーでも省電力設定をオン・オフできるので、素早く機能を使えるのがメリットだ。
DIGNO Sは「省電力ナビ」が用意されている。「OFF」「マイ省電力」「省電力モード」の3タイプがありエコレベルも表示。「省電力モード」がもっとも省エネ効果があり、主な項目はすべてオフとなる。「マイ省電力モード」はカスタマイズが可能。今回のテストではほぼ「省電力モード」と同じにしたが、バックライト消灯時間を長くするとエコレベルが低いままで、画面点灯を短くしたほうがスタミナは伸びる。
電池残量によって自動的に省電力モードが起動する「自動で省電力モード」もあり、これは「14%」「10%」「5%」から選択可能。
RAZR Mは「SMART ACTION」というアプリがあり、時間やシーンなどで自動的に設定が変更される機能だ。その中に「バッテリーセーバー」が用意されており、「画面の明るさ」と「バックグラウンドデータ」の同期頻度を変更して、スタミナを伸ばす。起動のタイミングも場所や時間、電池残量で決められるので、たとえば会社や自宅では省エネ、といった設定も可能だ。
以上見てきたように省エネ機能の充実度では、ARROWS Vは相当こだわっている印象。スタミナを持たせたいのなら利用しない手はないだろう。逆にGALAXY Note IIとHTC J butterflyはシンプルな省エネ機能なので、こちらは元々スタミナに自信を持っているから、このシンプルさで十分とのことなのかもしれない。