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マウスコンピューター企画開発者インタビュー!

マウスのハイエンドPCが10万円以下でできたわけ

文●西牧裕太/ASCII.jp

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スペックに妥協することなく、10万円を切るのがコンセプト

―― m-Book Wシリーズが8月に発売されて以来、一番の売れ筋はどのモデルになりますか?

畦田 m-Book Wシリーズは5モデルあるのですが、一番の売れ筋は「MB-W902B-SH」ですね。CPUがCore i7、メモリが8GB、ストレージに120GBのSSDと500GBあるHDDのツインドライブというお得感が人気なのだと思います。先ほど、GeForce GTX 660Mを搭載しているとお話しましたが、このグラフィックスチップを搭載した製品を立ち上げると決まったのは、現在の各シリーズの販売を開始した当初より少し後になります。製品企画の段階で、販売価格が10万円以内で「GeForce GTX」というグラフィックスチップを搭載したいとコンセプトがあって、「GeForce GTX 660Mならいける!」というところから製品化が決まりました。

―― 企画の時点でGeForce GTX 660Mを搭載すると決めていたわけですね。

畦田 こういう製品を待っているユーザーは絶対にいる!という確信はありました。このグラフィックスのひとつ下の位置づけとなる「GeForce GT 650M」を搭載した製品は8万円前後で購入できるコストパフォーマンスの高い製品ですが、もう少しパフォーマンスが欲しい。1つ上の位置づけの「GeForce GTX 675M」を搭載した製品は、パフォーマンスは申し分ないが12万円前後になってしまう。そんな中で「GeForce GT “X”+10万円以内」というスペックと価格のバランスの取れた製品はユーザーに注目していただけるのではないかと考えました。

「今年の後半はこれが人気だったんですよ」と畦田さん。こだわりを持って作ったPCはユーザーにも伝わっているようだ

―― 10万円を切る、という点にものすごくこだわったと?

畦田 10万円を切れなければ製品化はなかったです。GeForce GTX 660Mを搭載しているノートPCというのは、世の中に少ないんですよね。ゲーミングPCとしての搭載モデルはあるのですが、10万円以内で購入できる製品はわずかだと思います。そういう点でも、10万円を切ったGeForce GTX 660M搭載ノートPCというのは人気があるのだと考えています。

―― なるほど。

畦田 ちなみにですが、スペックを変更することで本当はもっと価格を下げることができます。CPUをCore i5にし、メモリーを8GBにすることで、8万円台にするといったことが可能です。しかし、ある程度のグラフィックスパフォーマンスがベースにある製品では、ユーザーはそういうスペックを求めてないんですよね。やはりメモリーは16GBくらい欲しい!という傾向にあるようです。そういった要望に応える形で12月26日からの年末年始セールでは、メモリーの無償アップグレードキャンペーンを実施します。

―― 製品紹介のページに、「今ならメモリ&HDD無償アップグレード実施中!!」とありますよね。

畦田 年末年始のセールは1月7日まで実施します。m-Book Wシリーズの人気モデルMB-W902B-SHに関してはメモリーを8GBから16GBへ、HDDも500GBから1TBへの無償ダブルアップグレードです!

―― それは嬉しいですね!

畦田 今回こういう取材に来ていただいて、m-Book Wシリーズを取り上げていただいたたこともあるので特別キャンペーンです!もし、期間が短いようであればおっしゃってください(笑)

 今回話を聞いて、m-Book Wシリーズはマウスらしい価格へのこだわりがあると強く感じた。ユーザーが求めるスペックに対し、どこまで低価格で提供できるかを考えているから、他メーカーにはない製品が出てくる。それがm-Bookシリーズの魅力であり、マウスコンピューターの魅力でもあるのだ。

 今なら年末年始のセールで、メモリー、HDD共にグレードアップできる。これを機に、マウスコンピューターのこだわりがわかる1台を手にしてみてはいかがだろうか。

「年末年始セール!」のページにはm-Book Wシリーズのキャンペーンへのリンクがありませんでしたので、製品ページを紹介するよう一部を修正しました。(2012年12月27日)

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