今週はアメリカ大統領選挙がありました。オバマ大統領とロムニー候補は拮抗しているという報道でしたが、結果的には現職のオバマ大統領が勝利を収めました。また、先週東海岸を襲ったハリケーン「Sandy」の影響が残り、その東海岸では、本来海外居住者向けのメールやFAXによる投票が避難住民にも許可されたとの話が伝わってきます。
カリフォルニア州バークレーの街中も大統領選挙を待ち構えていましたが、その大統領候補のアピールよりは州の法律の是非を問う「Yes」「No」というバナーが多く見らます。Proposition(提案)を略して、「Yes on Prop 38」みたいな文字が書かれていて、道路の中央分離帯の家の前庭に、針金でさして立てるバナーが主流の模様。デザインもシンプルで、日本の選挙前の風景とは少し違います。
もう1つ日本と違うのは、多くの店舗やチェーンの店頭に同様のバナーが掲げられている点。自分の店やビジネスに関連する法案に対する意思表示をキチッと示して、政治に参加する姿勢は日本との違いを感じさせられます。日本の場合、いつの間にか国会議員が法律を決めて、決めるときには報じられず、施行されるときに急にニュースが出て、ビックリすることが多々あるなと思っていました。
iPad miniは最初の週末で何台売れた?
Appleは米国時間の11月5日にプレスリリースを発表し、最初の3日間でiPad miniとiPad Retinaディスプレイモデルの合計で300万台を販売したとの数字を出しました。Apple自身はその内訳こそ発表していませんでしたが、iPad miniは200万台前後との予測もあります。
先代の「新しいiPad」(「新しかったiPad」というべき? ここでは便宜上、iPad 3とします)では、最初の週末で150万台を売り上げていました。しかし今回発売され、Wi-Fiモデルのみ。携帯性に優れるiPad miniはLTE対応モデルを待っている人も少なくないのではないでしょうか。つまり、買い控えがあっての数字だったことになり、LTE対応版が発売されてどこまで数字が伸びるのか楽しみです。
筆者は今回予約をしていなかったので、朝早くに近所にあるバークレーのApple Store 4th Streetに行って買ってきました。実は少し寝坊気味で、朝8時半頃にお店に着いたのですが、今回はWi-Fi版のみということで契約の手続きもなく、8時開店の前に並んでいた40人ほどの行列はすでになくなっていました。
並んでいた人の大半は16GBもしくは32GBのホワイト&シルバーモデルを購入していったそうで、30分でこの2モデルは在庫切れ。各10台ずつの入荷だったようで、1台も売れていなかったのはブラック&スレートの64GB版だけでした。筆者はiPhone 5の色に合わせて、ブラック&スレート 32GB版を購入。買った時点で、残り1台となっていました。
買い物を終えた9時以降は、女性客がiPad miniを熱心に触っている様子が見られました。4th StreetはUCバークレー校周辺の学生街らしいガチャガチャした雰囲気とは無縁な、洗練されたオシャレショッピングエリア。美しい並木の中にあるお店に、旦那を送り出したマダムたちも集まってきます。小型化されたこともあり、女性が日常的に使うタブレットとしてiPad miniはおめがねにかなっているようです。
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