このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

2015年より先を見据えたクラウドビジョンに必要なもの

インテルが進める「ストレージも、SDNも量産サーバーで」

2012年10月19日 06時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

10月18日、インテルは「オープン・クラウド・ビジョン」実現に向けた戦略に関する記者発表会を開催した。2010年に発表した同社の「クラウドビジョン2015」の進捗が説明されたほか、2015年からその先へのビジョンとインテルの戦略が示された。

2010年発表のクラウドビジョンはどこまで進んだか?

 クラウドコンピューティングへの移行や需要の増大に伴い、さまざまな課題が顕在化している。これらを解決すべく、インテルが2010年に発表したのが、「クラウドビジョン2015」だ。これは2015年のクラウドの一般化を見据え、「連携」「自動化」「クライアント認識」の3つの課題をパートナーと共に解決していく取り組み。今回の発表会では提唱から2年経った成果を報告すると共に、2015年からその先へのビジョンを示す「オープン・クラウド・ビジョン」を提唱し、その具体的な取り組みについて説明された。

インテル 取締役副社長 宗像義恵氏

 冒頭、インテル 取締役副社長の宗像義恵氏は、2015年には30億人、150億台のデバイスがつながるクラウドコンピューティングの市場規模を披露しつつ、俊敏性の改善、効率性、インテリジェント分析、ロックインの回避などのIT面での課題を挙げた。そして、現在進行中のクラウドビジョン2015の進捗として、パブリック/プライベートクラウドの活用やリソースプロビジョニングの自動化、クラウドからのクライアント認識の一部などを挙げた。一方で、セキュリティや運用複雑性、アプリケーションポータビリティ、プロセスマニュアル欠如といった課題が残っていると述べる。加えて、相互接続性やマルチベンダー化を深化させたオープンクラウドが今後は特に重要になると説明した。これにより、ハイブリッドクラウドが活用されるほか、サービス比較やセキュリティ確保、リソース配分の自動化なども進むと2015年のクラウドの姿を描いた。

インテル クラウド・コンピューティング事業本部 データセンター事業開発部 シニア・スペシャリスト 田口栄治氏

 続いてインテル クラウド・コンピューティング事業本部 データセンター事業開発部 シニア・スペシャリスト 田口栄治氏は、オープン・クラウド・ビジョン実現への戦略を説明した。同氏が挙げたオープン・クラウド・ビジョン実現に向けた戦略は「IT要求仕様とオープン・標準化」「最適化されたプラットフォーム」「インテル クラウド・ビルダーズ/クラウド・ファインダー」の3つ。この3つを進めることで、クラウド適用へのさまざまな障害を解決していくという。

オープン・クラウド・ビジョン実現に向けたインテルの戦略

 1つめの「IT要求仕様とオープン・標準化」に関しては、データセンターやクラウドのユーザー会にあたる「オープン・データーセンター・アライアンス」(ODCA)でITの要望を集約し、要求仕様として定義している。たとえば、セキュアなサービス連携や認証管理、サービスの透明性や自動化、運用管理やポリシーの共通化などをREPに記載できるような仕様として提出できるようにする。また、ODCAではCSA、DMTF、GreenGrid、OASIS、Open Compute Project、TM Forumなどさまざまな団体と協業し、最近ではOpenstackやOpen Virtualization Alliance、Open Networking Foundationなど新しい標準化活動などにも積極的にコミットしているという。

オープンな組織への連携や標準化

(次ページ、ビルディングブロックの標準化はストレージとネットワークへ)


 

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

アクセスランキング

  1. 1位

    ITトピック

    IT技術者の4割が「5年後のスキル陳腐化」に危機感/働くシニアは多いが「長く働きやすい」環境ではない日本/トークンコストの成果証明は難しい、ほか

  2. 2位

    データセンター

    AIデータセンターの「電力・冷却課題」打破へ シュナイダーが営業・設計・現場を直結する新組織立ち上げ

  3. 3位

    TECH

    二酸化炭素を資源に変える新触媒、新しい合金を電気で合成

  4. 4位

    デジタル

    ヤマハ、RTX1300の「ひかり電話アダプターモード」を解説する無料ウェビナーを10月15日に開催

  5. 5位

    サーバー・ストレージ

    「身代金を払えば復元できる」は過去の幻想――約束を守らない攻撃者と変容するランサムエコシステム

  6. 6位

    ソフトウェア・仮想化

    Microsoft IQとは? AIエージェントが必要とする理由は? マイクロソフトの担当幹部が解説

  7. 7位

    クラウド

    NTTドコビジが「GPUaaS」提供へ 1分単位で利用でき、ハイブリッド構成も可能

  8. 8位

    sponsored

    乱立する文書管理をBoxに統合へ、オークネットは基盤整備で「AIをビジネスの武器にする」

  9. 9位

    sponsored

    ルールは作ったが… 現場の「勝手にAI利用」が止まらない! どうやったら防げた?

  10. 10位

    IoT

    フィジカルAI時代を見据え、NTTドコビジがNaaS基盤を強化 数万台のIoTデバイスをセキュアに管理

集計期間:
2026年09月23日~2026年09月29日
  • 角川アスキー総合研究所