もうすぐ夏休み。夏といえば、海に山へ遊びにいく機会も多くあるだろう。旅行先でスナップショットを撮るだけなら、普通のデジカメでまったく問題ない。しかし、海や山に遊びに行くと海辺や川原などの水辺で遊ぶ機会も多く、水没や水濡れが心配でカメラの使用をためらい、貴重な思い出を記録に残せないのは悲しすぎる。
それでも、写真を残したいなんてときは、水濡れによる故障を覚悟して使わざるえないのかというと、そんな水辺で使うことを前提にして開発された、防水仕様のデジカメが各社からラインナップされている。
今回は数多くある耐水仕様のデジカメのなかから、豊富なアクセサリーが用意されているオリンパスの「Tough TG-1」、水辺のみならず、落下による衝撃にも強いタフネス仕様のペンタックス「Optio WG-2GPS」、そして耐水性能などはコンパクトデジカメに比べると少々劣るものの、動画撮影に最適化されているパナソニックのデジタルムービーカメラ「HX-WA20」を使い、3回に渡ってご紹介していこう。
豊富なアクセサリーが魅力
オリンパス「Tough TG-1」
水中撮影をする人からの圧倒的な支持を集めているオリンパスの「Tough TG-1」は、F2.0という明るいレンズを採用しており、地上と比べて暗くなる水中でもシャッタースピードが確保しやすいといった特徴がある。オプションとして、画角が狭くなってしまう水中で広い画角を確保可能なうえに、水中で取り付け外しが可能な「フィッシュアイコンバーター FCON-T01」や、対応深度12m以上に潜りたい人向けの耐圧水深45mの防水プロテクター「PT-053」といった豊富なアクセサリーが用意されている。
レンズは、35mm換算で広角25mmから望遠100mmまでの光学4倍ズームを搭載。マクロモードでは、広角時に15cm、ズーム時には10cmとなっている。またスーパーマクロに切り替えることで、最大で被写体に1cmまで近づくことも可能だ。
「Tough TG-1」のISO設定比較
ISO400までは画像の劣化は見られず、ISO800になると細部のディテールで劣化が見られ始める。ISO1600までは劣化は多少見られるものの、大きくディテールが損なわれることはなく、実用レベル。ISO3200以上になるとノイズが顕著に現れ始め、ISO6400ではノイズがさらに増え、ディテールの崩れも気になる。実際に使用するならISO1600までとして、それ以上は、どうしてもといった場合のみの仕様に留めるべきだろう。
