インテルは14日、東京都内にて記者説明会を開催し、昨年に製品が登場したノートパソコンの新カテゴリー「Ultrabook」のマーケティング施策について説明した。
同社代表取締役社長の吉田和正氏は、スマートフォンが普及しタブレット端末が広がりを見せている現在でも、パソコンはネットを利用したユーザー体験の中心であるとともに、ユーザーの期待も高いと説明。Ultrabookは「軽い・薄い」だけでなく、新しいユーザー体験への要求をしっかり捕まえる製品であるとしている。
また、Ultrabookはノートパソコンを革新する長期的なビジョンを背景に、今後も革新を続けるという。2012年には今以上に洗練されたデザインと優れた応答性を備える製品が登場。将来的にはタブレットの機能や特性が、Ultrabookにも取りこまれていくという。
Ultrabookのマーケティング施策については、無線LAN搭載パソコンの普及拡大に成功した「Centrinoモバイル・テクノロジ」の際の規模を凌ぐキャンペーンを展開するとしている。
すでに「虎」をイメージキャラクターとした風変わりなテレビCMが放映されているが、テレビCMだけでなくYouTubeやSNSを使った施策も展開。Ultrabookという新カテゴリーを周知させるための店頭プロモーションも幅広く展開するという。特に消費者が実際に手に取ってその良さを実感するための、体験イベントを増やしていくという。
ちなみに、Ultrabookの定義については明文化された規定を見ることがないが、会見ではこの定義についても簡単に説明された。曰く、第2世代のCore iプロセッサーを搭載した上で、「薄型軽量であること。厚さが0.8インチ(21mm)未満、(高速起動のための)Intel Rapid Start Technologyまたは同等の機能に対応、7秒以内の起動」といった条件があるとのことだ。
