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確定申告はシャープのビジネス電卓で滅法はかどるぞ

電卓は青色申告の友であり、デジタルガジェットの元祖だ

2012年02月27日 13時00分更新

文● 行正和義

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電卓のインターフェースはデジタルガジェットとしてダントツの完成度では?

電卓は、一般人が最も手軽に入手できる“プロ向け機材”

経理仕様電卓の「CS-D942」。標準価格で1万1235円、実売価格は8000円前後。公式ページでこだわりの「経理仕様」と謳われているように、本格事務処理にも安心して利用できるオフィス機器だ

 シャープ「CS-D942」は、ビジネス向け経理仕様/実務電卓の主力機。

 カード/ハンディ・手帳タイプと呼ばれるポケット電卓に対して、デスクトップ/セミデスクトップタイプと呼ばれる堂々の“卓上電子計算機”。

 製品名にもしっかりとCOMPET(コンペット)と銘打たれており、これは同社が世界で初めて開発した電卓「CS-10A」から受け継がれているブランド名だ。

 機能面を見ればいかにも実用で、税込み/税抜き、日数計算、累計ボタン(GT)、アンサーチェックといったファンクションのほかはメモリー演算程度と、余分な演算キーはまるでない(演算では√があるだけだ)。

 とはいえ、素早く快適な入力のための工夫は、PCのキーボードとは比較にならないほど細かく作り込まれている。

 見た目ではほとんど判別できないが、数字キー最下段は凸型、それ以外は凹型形状で、指を置いただけで位置が分かる(5に小さな突起があるのは当然)ほか、連続して打鍵した際、キーが戻りきらないうちに別のキーが押されても順番通りに数字が入る。

大きな文字の液晶の上には小さなソーラーパネル。底面にはボタン電池も収納するツイン電源仕様。小数点部桁数指定スライドスイッチの存在がいかにも事務用という印象だ

上面の入力面を支えるように、裏面は軟質樹脂の台座のような構造となっていて、滑り止めとともに打鍵音を吸収する

 背面はほぼ全面がラバー貼りになっている。本体のサイズと重量(約450g)も相まって、少々ラフに叩いても机上で滑ったり、ぐらつくような感じはまるでない。

 液晶部はチルトして見やすい角度に調整できるのだが、チルトする液晶部とボディ周囲のカバー部は独立しているので、剛性と安定感は変わらない。さらに持ち運び用のスリットが背面に開けられていて、室内で持ち運ぶ際にも安心。

液晶のチルトで見やすい角度になるのはもちろん、液晶は外周フレーム部とは別体なのでどの角度でも本体は安定

角を落とした丸みのあるキートップは数字の最下段のみ凸状、それ以外は凹状となっている

 シンプルながらしっかりとした作りは事務機器ならでは。デジタルガジェットにありがちなインターフェース面でのマイナス点が見当たらないのは、数十年に渡って作りこまれた機器の証といえよう。実際に触ってみると、“単にちょっと大きめの電卓だろ”という第一印象を払拭する“本格プロユース機材”であることを実感できるだろう。

PCのキーボードでは超薄型タイプも使い勝手的に満足できる(慣れ次第ともいう)製品もあるが、電卓だとキーの厚みと打ち応えは最重要と言っても過言ではないだろう

背面部には液晶下まで貫通する取っ手穴がある。軽く指を引っ掛ければ社内の移動でも落っことすことは少ないはず

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