結果発表:長年使える1台はどれ?
iPod/iPhoneスピーカーは、どちらかというと手軽に音楽を楽しむことが優先で、肝心の音質自体はあまり重視していないものが多いと思いがちだが、1万円を超える価格になってくると、なかなかどうして個性豊かなサウンドを楽しませてくれた。
今回の4台をサウンドの傾向別に分類していくと、明るく元気な系統がJBL。対してソフトで落ち着いた大人向けと感じるのがフィリップスとパイオニア。オラソニックはキャラクター的には中庸と感じた。
スピーカー再生で重要なポイントになるステレオ感やステージの広さは、セパレート型のオラソニックが断トツ。次いでパイオニアとスピーカーの間隔が広いモデルが有利になる。JBLはワンボディながらなかなか広がり感はよく出ていた。コンパクトな設置性を考えると不利ではあるのだが、音質を優先するならばセパレート型の方が有利だと感じた。
総合優勝は――
ステレオ感と定位感の良いオラソニック「TW-D7IP」!
総合的なNo.1を決めたいところだが、これがかなり難しかった。それぞれのキャラクターは明確に異なるのだが、トータルの実力で言うとその差はわずかだ。個人的な好みも含めるならば、ステレオ感やボーカルが浮かび上がるような音像定位の良かったオラソニックと、リズム感が絶妙で身体が自然と動くような気持ちの良さがあるJBLが同率首位、あえて言うなら、ステレオイメージの良さでオラソニック「TW-D7IP」がベストだ。
フィリップスとパイオニアは落ち着いた雰囲気がやや物足りなさに感じたが、ベッドサイドに置いたり、BGM的に心地よく部屋に音を鳴らしておくといった使い方をするなら、ぴったりフィットするだろう。
ヘッドフォンにしても、iPhone用スピーカーにしても、音のキャラクターにはかなり違いがあり、それだけ選ぶ楽しさもある。付属ヘッドフォンで特に不満がないという人もこの機会にぜひ試してみてほしい。きっと今までとは違った音楽の魅力に気がつくはずだ。
■Amazon.co.jpで購入
この連載の記事
-
第2回
iPhone
iPhoneヘッドフォン本気で選ぶならこの1本! -
第1回
iPhone
iPhoneイヤフォン最初に買うならこの1本! -
iPhone
iPhoneでもやっぱ良い音で聴きたい! 対応オーディオ機器一挙紹介 - この連載の一覧へ