PC周辺機器メーカーのベンキュージャパン(以下BenQ)は13日、東京都内にて新製品説明会を開催した。同日に発表されたゲーマー向けディスプレーなど、まもなく発売されるディスプレーやプロジェクターの新製品をご紹介しよう。
国内初の3D Vision 2対応ディスプレーが登場
まず注目したいのが、12月16日に発売予定の液晶ディスプレー「XL2420T」だ。同社のゲーマー向けディスプレー製品のハイエンドに位置する製品で、NVIDIAの3Dステレオ表示技術「3D Vision 2」に対応する、国内初の製品となる。3D Vision 2は3Dステレオ表示時の画面の明るさを大幅に改善するなど、3Dの表示品質を改善した新製品で、対応した3Dメガネとエミッター、および対応ディスプレーが必要になる。
ディスプレー自体には、フルHD解像度(1920×1080ドット)の24型LEDバックライト液晶パネルを採用。120Hz駆動による滑らかな動画表示を実現している。また3D Vision 2対応以外にも、XL2420Tはゲーマー向けならではの機能を多数備える。例えば、暗い場面の視認性を向上させて、暗部や明るすぎる部分を鮮明に表示させる「Black eQualizer」機能や、17型4:3や、19型16:10といった画面サイズやアスペクト比が異なる画面モードに表示を切り替える「ディスプレイモード」機能を備えている。
また、登録したディスプレー設定を3種類保存して簡単に切り替えられる有線リモコン「S.Switch」が付属。ゲームやコンテンツに合わせて頻繁に設定を切り替えるユーザーが、手軽に設定を切り替えられるようになっている。ディスプレー部分は上下の高さを変えられるほか、左右の首振り(左右に35度)や縦方向に回転させるピボット機能も備える。さらに、スタンドからボタンひとつでディスプレーを取り外して、VESAマウント対応アームに取り付けられたり、持ち運び用の取っ手がスタンド部分についていたりと、使い勝手面の工夫もこらされている。
インターフェース類も豊富で、HDMI 1.4×2、DVI-D×1、DisplayPort×1、アナログRGB入力(ミニD-sub15ピン)×1の5系統の入力端子を装備。4ポートのUSBハブ機能も備える。予想実売価格は4万4800円前後。この冬注目の液晶ディスプレーと言えよう。
ハイエンドのXL2420Tに加えて、13日には安価なゲーマー向け液晶ディスプレー2製品も発表された。24型フルHDで黒のボディーカラーをまとう「RL2450H」と、21.5型フルHDで白の「RL2240H」である。3Dステレオ表示には対応しないが、両製品ともBlack eQualizer機能やディスプレイモード機能を搭載している。
RL2450Hの予想実売価格は2万5800円前後。RL2240Hの予想実売価格は1万9800円前後。発売はいずれも12月23日の予定。
iPhone/iPodドック付きの
おしゃれなポータブルプロジェクター GP2
プロジェクターでも面白い製品が16日に発売される。iPhone/iPodドックを装備した小型のコンシューマー向けプロジェクター「GP2」がそれだ。
重さ約565gとコンパクトなボディーに、上面にiPhone/iPod用のドックコネクターを装備。装着したiPhone/iPodの動画や写真を投影して楽しめる。光源はLEDで明るさは200ルーメン、1mの距離で約40型の表示が可能となっている。画面解像度は1280×800ドットとなっている。
接続できる機器はiPhone/iPodだけでなく、mini HDMI入力や専用ケーブルを介したアナログRGB/コンポジットビデオ入力にも対応しており、パソコンやAV機器をつなぐことも可能だ。またUSB端子経由でパソコンと接続すれば、USBディスプレーとしても機能する。またSDメモリーカードスロットも備えており、メモリーカードに記録された写真や動画などの表示も可能である。予想実売価格は6万2600円前後。
さらにオプションとして、GP2の下に装着する「ポータブルバッテリー」も用意。本体と組み合わせれば、どこでもプロジェクターでの表示を楽しめる。ポータブルバッテリーの発売は1月の予定(予想実売価格は9800円前後)。
なお、GP2が対応するiPhoneは、現時点ではiPhone 4と3GSとなっている。iPhone 4Sがないのはまだアップルによる互換性検証中であるためで、実際にはiPhone 4Sでも動作しているとのこと。