平面に投影されたキーに触れることで入力できる近未来風キーボード「magic cube」が登場した。
magic cubeは、赤色レーザーで机上などの平面に投影されたキーで入力できるBluetooth接続のキーボード。本体はプロジェクターと指の位置を判別するためのセンサーが搭載されている。キースイッチの押下を検出するわけではなく、センサーが指の位置情報を検出しているので、物理的なキースイッチが必要ないという仕組みだ。
プロジェクターで投影できるがどこでも利用可能というわけではなく、センサーの関係で本体を置く面とキーボードを投影する面は平行でなくてはならない。そのため、設置場所にはある程度の配慮が必要になる。
試しにいろいろな場所で入力を行なってみたが、曲線を描くような面や段差がある面ではキーが正常に認識されず、センサーまったく反応しない。さらにガラスのような透明な面では、使用することすらできなかった。
物理キーボードと違って指に伝わる触感がないため、今どこに指を置いているのか判別しづらいなど問題点は少なくないが、本体サイズが小ぶりなためキーボードを持ち運ぶよりもはるかに携帯性が高く、使い方次第では便利な製品といえるのかもしれない。ちなみに、似たようなコンセプトの製品として、2004年12月に「バーチャルキーボード」というものが発売されている。
リチウムポリマーバッテリーを内蔵しており、約4時間の充電で約2.5時間の連続動作が可能。接続にはBluetoothのHIDプロファイル、またはSPPプロファイルを使用する。
対応機器は、iOS4以降のiPhone 4/3GS、iPad、iPad 2。Android 2.0以降の端末。Windows Phone 7、Windows XP/Vista/7、Mac OS Xなど。本体色はシルバー、ホワイト、レッドの3色が店頭で確認できた。本体サイズは38×75×29mm、重量は78g。
GENO Mobileにて販売中で、価格は2万4800円だ。
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