東芝は5日、dynabookシリーズのノート/デスクトップパソコンの2011年秋冬モデル新製品7シリーズを発表した。同社の液晶テレビブランド「REGZA」の名を冠するディスプレー一体型デスクトップの新製品などがラインナップされている。価格はいずれもオープンプライス。
2011年秋冬モデルでは、夏モデルでモバイルノートに搭載されて好評を博した、Windows 7の高速起動機能「東芝高速スタート」を標準搭載した。またノートパソコンには、ピークシフト機能や長時間バッテリーを標準搭載するなど、省電力・電力ピークシフトに配慮した製品となっている。
dynabook REGZA PC
D731、D711
従来機種では「dynabook Qosmio」の名で呼ばれていたディスプレー一体型デスクトップは、新たにREGZAブランドの名を冠した「dynabook REGZA PC」に名を改めた。さらに、従来機種まではディスプレーサイズが21.5型ワイドのみだったが、新たに23型ワイドの大型モデル「D731」シリーズが追加された。
本体のカラーバリエーションは、23型が黒(型番末尾B)/赤(同R)/白(同W)の3色、21.5型は黒/白の2色となっている。
新たにラインナップに加わった23型モデルは、省電力LEDバックライトの23型/1920×1080ドットディスプレーを搭載する。付属リモコンは液晶テレビのリモコンをベースに、パソコン向けのボタン(Windows Media Centerボタンなど)を装備した使いやすい新リモコンとなっている。
ラインナップ最上位の「D731/T9D」は、特に多くの機能を搭載したモデルとなっている。CPUにはクアッドコアのCore i7-2670QM(2.20GHz)を搭載し、光学ドライブには最大128GBのBDXLディスクに対応する記録型BDドライブを内蔵する。グラフィックス機能はCPU内蔵機能を使用する。
テレビチューナーは地上/BS/110度CSデジタル放送の3波対応チューナーを2基内蔵するのに加えて、パソコンの電源がオフ状態でもすぐにテレビを見られる「今スグTV」機能用の地デジチューナーも1基内蔵している。そのほかにも、重低音の再生を強化するサブウーファーを内蔵。ソフトウェアでは、Adobe Photoshop Elements 9とPremiere Elements 9をプレインストールしている。
23型モデルのその他の製品には、3波対応チューナー2基とBDドライブを内蔵するCore i5モデル「D731/T7D」と、地デジチューナー1基とDVDスーパーマルチドライブを内蔵するPentiumモデル「D731/T5D」がラインナップされている。
一方の21.5型モデルは、低価格のテレビ機能付き一体型「D711/T3D」1機種のみが登場した。CPUにはCeleron B800(1.50GHz)を内蔵し、テレビチューナーは地デジチューナー1基を内蔵。光学ドライブはDVDスーパーマルチドライブを搭載する。
全機種ともに、OSにはWindows 7 Home Premium SP1 64bit版を搭載。OfficeソフトはOffice Home and Business 2010をプレインストールしている。主な仕様は以下のとおり。予想実売価格は、D731/T9Dが22万円台半ば、T7Dが18万円台半ば、T5Dが15万円前後、D711/T3Dが12万円前後。発売時期は9月中旬の予定。
dynabook REGZA PCのラインナップ | |||||
---|---|---|---|---|---|
製品名 | ディスプレー | CPU | HDD | BD/DVD | テレビ |
D731/T9D | 23型 フルHD | Core i7-2670QM 2.20GHz | 2TB | BD (BDXL対応) |
3波×2、地デジ×1 |
D731/T7D | Core i5-2430M 2.40GHz | BD | 3波×2 | ||
D731/T5D | Pentium B950 2.10GHz | 1TB | DVD | 地デジ×1 | |
D711/T3D | 21.5型 フルHD | Celeron B800 1.50GHz |
dynabook R731
13.3型ディスプレー搭載のモバイルノート「dynabook R731」は、CPUやメモリー搭載量の異なる4機種が発表された。シリーズでは初めて、「シャンパンゴールド」(型番末尾K)のボディーカラーを採用するカラーバリエーションモデルが用意されている。
2011年夏モデルで導入された「東芝高速スタート」が、新製品ではさらに高速化され、最短で約10秒(SSD搭載モデル)で起動するようになった。CPUには引き続き、標準電圧版の高性能なCore iシリーズを採用するなど、性能面でも優れている。さらにバッテリー駆動時間は、SSD搭載モデルで最大約13時間、HDD搭載モデルでも約11時間と、非常に長時間の駆動が可能である。
ラインナップは以下のとおり。CPUやストレージ、光学ドライブの有無などで細かい違いがある。OSは最上位機種の「R731/38D」のみ、Windows 7 Professional SP1の32bit/64bitセレクタブル(標準は32bit)、それ以外の3機種はWindows 7 Home Premium SP1 64bit版を採用する。OfficeソフトはOffice Home and Business 2010をプレインストールしている。
予想実売価格は、R731/38Dが20万円前後、37Dが17万円前後、36Dが15万円前後、16Dが12万円前後。発売時期は9月中旬の予定。
dynabook R731のラインナップ | |||||
---|---|---|---|---|---|
製品名 | CPU | メモリー | ストレージ | DVD | OS |
R731/38D | Core i7-2640M 2.80GHz | 4GB | SSD 128GB | 搭載 | Professional |
R731/37D | Core i5-2520M 2.50GHz | HDD 750GB | Home Premium | ||
R731/36D | Core i3-2330M 2.20GHz | HDD 640GB | |||
R731/16D | 2GB | HDD 320GB | 非搭載 |