デジタルサイネージとは、大型のディスプレイに映像や画像などのさまざまなデジタルコンテンツを表示した電子看板のこと。ディスプレイごと、あるいは時間帯によって表示する内容を変えられるのが特徴で、交通広告のデジタルポスターや、商業施設の広告・案内メディアとして設置数が増えています。設置場所や用途はバラエティに富んでいますが、基本的なシステム構成とデータの作成方法はほぼ同様です。
デジタルサイネージの基本構成と利用法
デジタルサイネージのシステムは、メーカーに関わらず、コンテンツを表示する大型ディスプレイ(プラズマディスプレイパネル/液晶ディスプレイ)、コンテンツを再生するセットトップボックス(STB)、STB用のプレーヤーソフト、コンテンツの配信を管理するサーバーソフト(サイネージシステム)によって構成されています。管理者は、サイネージシステムにコンテンツを登録し、再生スケジュールを作成します。各STBにスケジュールとコンテンツデータを配信し、STBのプレーヤープログラムがスケジュール通りにコンテンツを再生する仕組みです。
デジタルサイネージのコンテンツの種類
デジタルサイネージのシステムでは、JPEG/PNG/BMP形式などの静止画、MPEG/WMV/MPEG-4 H.264/AVCなどの動画、FlashムービーやHTMLなどが再生できます。ほとんどのデジタルサイネージ向けのコンテンツは、Web制作で扱うデータと同様の環境で制作できますから、Web制作会社がデジタルサイネージ向けのコンテンツ制作を受注するケースが増えているのです。
デジタルサイネージ用のコンテンツ制作時に気をつけること
デジタルサイネージ用のコンテンツ制作では、配信先のシステムが扱えるデータフォーマットを確認する必要があります。また、サイネージによっては1つの画面を複数のフレームに分割して表示している場合もあり、レイアウトによって必要なデータの大きさも違います。再生環境に適した動画や静止画のサイズ、表示時間も確認しておきましょう。
ディスプレイサイズは同じでも、設置されている場所によって、人間が視認できる文字サイズや視聴できる秒数は違います。せっかく作成したコンテンツが見えない、といったことが起こらないように、実際の再生環境での確認が重要です。
また、画面がタッチパネル式だったり、FeliCaリーダーと連動していたり、画像認識によってコンテンツを出し分けたり、といった特殊なシステムになっている場合は、それぞれの仕組みに合わせてコンテンツを制作します。
著者:クロスコ
クロスコは、映像技術とコミュニケーション支援のサービスドメインを持ち、Webサイト、動画・映像などを組み合わせたクロスメディアプロモー ションを、ワンストップで実現してきました。アナログ停波後のデジタルメディアの多様化、ソーシャルメディアのコミュニケーションにも先立って対応 し、あらゆるタイプのマルチデバイス、マルチスクリーンのコンテンツの制作・開発・サービス提供を行なっています。こうした先進のノウハウにより企業の皆様にこれから必用とされる新しいコミュニケーションの形を、戦略からご提案・提供してまいります。