最近は、至るところでデジタルサイネージを見かけるようになった。富士キメラ総研の予測によると、国内のデジタルサイネージ市場は2020年には2012年比3.1倍の2520億円に拡大。小売業者や自治体、医療機関などでも利用されており、利用のすそ野はどんどん広がっている。
例えば、ルミネはルミネエスト新宿と新宿東口ロータリー前に「デジタルサイネージEST VISION by LUMINE EST」を新設した。「FashionTV」とコラボし、一流メゾンのコレクション映像を配信するほか、ルミネエスト新宿内のアパレル約200ショップのスタッフが、その日のおすすめコーディネートをスナップで紹介するという。
特に、盛り上がりを見せているのが広告市場だ。富士キメラ総研の予測によると、デジタルサイネージの広告市場は2012年比7.5倍の1600億円に増加。デジタルサイネージ広告市場が盛り上がりを見せる中、凸版印刷は3月上旬より、デジタルサイネージを活用したプロモーションを支援する「ReView(レビュー)」の本格的な販売を開始。企画から設計・開発、配信・運用、効果測定までをワンストップで提供する。
また博報堂DYホールディングスは6月より、Facebookやmixi、Twitter、LINEなど複数のSNSに投稿されたクチコミ情報を収集するマーケティング支援サービス「Social POP(ソーシャルポップ)」の販売を開始。集めた口コミは、デジタルサイネージやチラシなどに商品への意見や感想、商品ランキングとして掲載することもできる。
他社と差別化を図るべく、さまざまなサービスが登場しているデジタルサイネージ市場。今後の動向にますます目が離せない。