ライター石井が選ぶオススメの1台
ソニー「VAIO F VPCF229FJ」
●URL:http://www.sony.jp/vaio/products/F22/
●直販価格:24万9800円
VAIO Fシリーズは、ソニーのノートPCのフラッグシップモデルであり、基本性能とAV機能を重視したプレミアムAVノートPCである。ここでは、そのVAIO Fシリーズの店頭モデルの中でも、最上位となるVAIO F VPCF229FJ(以下、VPCF229FJ)を取り上げたい。VPC229FJは、VAIO Fシリーズで唯一3D表示に対応していることが最大の特徴だ。
クアッドコアCPUと単体GPUを搭載し、高い基本性能を実現
VPCF229FJは、基本性能も非常に高い。CPUとしてクアッドコアのCore i7-2630QM(2GHz)を搭載し、メモリーも標準で8GB搭載している。さらに、単体GPUのGeFroce GT 540Mを搭載。HDD容量も750GBと大きく、光学ドライブとしてBDドライブを搭載するなど、フラッグシップの名に恥じない性能を誇る。
地デジチューナーも2系統搭載しており、2番組同時録画が可能だ。液晶は16型で、解像度は1920×1080ドットのフルHD対応である。発色は鮮やかで、表面に低反射加工が施されているので、外光の映り込みも抑えられている。インターフェイスも充実しており、USB 3.0×2、USB 2.0、HDMI出力、アナログRGB出力、IEEE 1394などを搭載。メモリースティックデュオ/SDメモリーカード対応スロットも搭載する。
3D表示の画質に感激
VPCF229FJは、単に3D表示に対応しているだけでなく、3D表示画質にもこだわっていることが魅力だ。PCの3D表示方法は、フレームシーケンシャル(アクティブシャッター)方式と偏光方式に大別できるが、VPCF229FJは、画質面で有利なフレームシーケンシャル方式を採用している。
さらに通常のPCのフレームシーケンシャル方式は液晶を120Hzで駆動しているが、VPCF229FJでは、液晶を2倍の速度の240Hzで駆動し、左右の映像の合間に黒画像を挿入し、バックライトの輝度を落とすことで、クロストーク(左右の映像の干渉)のない、美しい3D表示を実現している。実際に、Blu-ray 3Dタイトルを視聴してみたが、非常にクリアで迫力のある3D表示に感激した。
3Dボタンを押すだけで、地デジ放送やDVD、Blu-rayなどの2Dコンテンツを3D変換する機能を備えていることも、高く評価できる。3D変換も自然で、見慣れたコンテンツも新鮮な気持ちで楽しめる。また、3D表示機能は、NVIDIAの3D Visionをベースにしているため、多くのゲームも3D表示でプレーできる。 。
VPCF229FJは、価格はやや高いが、その3D表示画質は、PCでは現時点での最高レベルといってよい。高画質な3D表示を楽しみたいという人に、自信を持ってお勧めできる製品だ。
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