仕事の電話でも会社の電話機を使うより
ケータイからかけたほうが楽
昔からASCII.jp編集部では謎の行動をとる人間が少なくない。特に編集Hはその典型だ。
そんな彼の様子を以前から見ていて、ひとつ気づいたことがある。編集部の各自の机には会社が用意する固定電話が設置されており(言うまでもなく費用は会社持ちだ)、いつでも自由に使えるにもかかわらず、なぜかライターなどへ連絡する際に自分のケータイを使うのである。
目の前にある固定電話を使えばタダなのになぜケータイを使うのか? そのワケを問うたところ、返ってきたのは至極簡単な答えだった。「だってケータイならアドレス帳から即発信できるじゃん」。
その意見自体は理屈に合っていると言えなくもない。いちいち電話番号を探してから、固定電話の受話器を上げてプッシュする手間を考えると、ケータイから電話したくなる気持ちもわからなくもない。とはいえ、自分の携帯電話で発信すれば当然電話代は自腹となるので、普通は多少の手間をかけてでも会社の電話を使うものではないだろうか。しかし編集Hは多少お金を支払っても、楽をするほうが優先というわけだ。
このように編集Hが自腹で仕事の電話をかけているのは単にズボラであることが原因なのだが、一方で個人所有の携帯電話を仕事でも使っているというビジネスパーソンは少なくないのではないだろうか。
そんな仕事上の事情を抱えている人にも、編集Hのように単に楽だから携帯電話を使っているという人たちにも、文句なしにオススメなのがウィルコムから登場した「だれとでも定額」である。月額わずか980円で、1ヵ月500回まで、10分以内の通話が定額になるというサービスだ。相手がどのキャリアの携帯電話でも、どの通信会社の固定電話でも対象となる。
月2430円でほとんどの通話が定額になる
ここで改めて「だれとでも定額」について復習しておこう。「だれとでも定額」は、基本プランである「新ウィルコム定額プラン」もしくは「新ウィルコム定額プランS」のオプションとして適用できるサービスだ。新ウィルコム定額プランSは月1450円。これに「だれとでも定額」の980円をプラスして、月2430円でほとんどの通話が無料になる。
なお無料通話の対象になるのは、1回の通話が10分まで(10分を超過する通話は料金コースに応じた通話料が必要)、また月500回まで(500回を超過した場合は21円/30秒の通話料が必要)という制限がある。
もっとも、1ヵ月に500回以上通話を使っている人はいるだろうか。1ヵ月を30日で計算すると、1日あたり約16回も発信する計算になる。またビジネスユースであれば10分を超えて、長々と会話することは滅多にないはずである(もちろん超えるようであれば、一度切って再度通話するという手もある)。
このように考えていくと、ほとんどの人のほとんど通話が「だれとでも定額」の範囲内に収まるというわけである。少しでも電話代を抑えたいと考えているなら、少なくとも検討しなければ“もったいない”サービスと言えるのではないだろうか。
誰でも契約できるようになった
「新ウィルコム定額プランS」と組み合わせて使いたい
もう1つこれまで加入条件があった「新ウィルコム定額プランS」が正式な料金プランとして提供されるようになった点も見逃せない。従来は22歳以下のユーザーを対象に提供されてきたが、年齢に関係なくいつでも加入できるようになった。もちろん「新ウィルコム定額プランS」では、これまでどおりにウィルコム宛の通話は24時間無料だし、メールの送受信も同じく無料だ。
さて編集Hもこのサービスは気になる模様で、さっそく申し込んだようだ。現在携帯電話会社に支払っている料金はパケット通信料をのぞくと大体6000円程度。料金プランは6300円の無料通話料が含まれた月4200円(2年契約時)のもので、1分あたりの通話料は約21円に設定されている。一方、通話時間は約400分強。
仮に1回あたりの通話時間が3分と計算しても、通話回数は誰とでも定額の制限である500回には遠く及ばない。つまりウィルコムに移行すれば、3000円以上の電話料金が削減できるわけだ。
ケータイとウィルコムの2台持ちもありだ!
またケータイの番号をそのままに継続して使いたいのであれば、2台持ちという手もある。ケータイ側であまり通話しない分、もっと格安なプランに移行すれば、2台持ちにしたとしても確実に料金は抑えられる。ちなみに編集Hはウィルコムの端末は基本的に机の上に置きっぱなしである。ただ本人はそれでも満足している様子。
「外出先ではケータイで電話するから、完全に『だれとでも定額』に置き換えられるわけではないけど、ライターとの打ち合わせなど、こちらから電話をかけるのは会社の席でのことが圧倒的に多い。この部分が定額になっただけでも十分料金は節約できそう。それにウィルコムは音声もクリアで聞きやすい」とのことだ。
まだ導入したばかりで、どれだけ電話代が削減できたのかがわかるのはしばらく先だが、少なくとも編集Hが満足しているのは間違いない。