スマートフォンを購入する際、既存ケータイの機種変更で導入し、新たにウィルコムの音声端末を購入すれば、月額利用料金を大幅に下げられる。場合によっては、4000円以上も割安になる!
やっぱり便利なスマートフォン+ケータイの2台持ち
おサイフケータイやワンセグチューナーなど、日本市場に特化した機能を盛り込んだ製品が続々と登場し、スマートフォンの選択肢が大きく広がり始めている。デザインを重視するか、それともスペックで選ぶかなど、どれを買うべきかと悩んでいる人は多いだろう。
ただ、実際に購入する前に考えたいのが、スマートフォンの買い方である。既存のケータイをそのままスマートフォンに機種変更する、もしくは現在のケータイはそのまま維持して、新規でスマートフォンを購入して2台持ちするという2通りの考え方が一般的だろう。
なんだかんだいっても、スマートフォンは普通のケータイより通話がしづらいというのが現実だ。またバッテリの保ちも基本的にはあまりよくない。つまり音声通話を頻繁に利用するユーザーであれば、2台持ちが便利なのは間違いない。ただ既存のケータイを維持したままスマートフォンを追加すると、月々のコストが上昇してしまうという問題がある。
これまでのケータイの番号はそのままスマートフォンに
そこにウィルコム端末を追加する
そこで今回オススメしたいのが、既存のケータイをスマートフォンに機種変更する(もしくはMNPでスマートフォンを新規契約する)一方、同時にウィルコムの音声端末を導入するという買い方だ。
ここでポイントになるのが、ウィルコムが始めた「だれとでも定額」というオプションサービスである。これは月額980円で、発信先のキャリアに関係なく1回あたり10分以内の国内通話が無料になるというもの(月500回まで)。「新ウィルコム定額プランS」の月額基本料を合わせても2430円だ。
特に注目したいのは、相手先のキャリアを問わないという点。これまで同じキャリア同士なら通話料がタダになるというサービスはケータイにもあったが、ウィルコムの「だれとでも定額」なら、相手のキャリアに関係なく通話料が無料になるのだ。
このだれとでも定額のオプションを付加したウィルコムの音声端末を利用すれば、通話料が大幅に低減できるため、新たにスマートフォンを導入して音声端末との2台持ちにしても、スマートフォンの1台持ちと比べても格安になるケースが多い。特に発信する機会が多く、これまで通話料が高かったという人であれば大幅に通信料を削減できる可能性が高い。
では実際に計算してみよう。まず既存のケータイを維持し、新たに同じ通信会社のスマートフォンを新規契約した場合を見てみたい。
1台持ちと2台持ちでは料金には案外差はないが
スマホ+ウィルコムの2台持ちはさらにお得度大
ここでは、1日15分、毎月450分発信していて、なおかつパケット通信もフルに利用しているユーザーのケースで考えてみよう。まずスマートフォンのみ利用している場合、ある通信会社における月額利用料は以下のとおりだ。
●スマートフォン1台持ちの月額支払イメージ
4200円(月額基本料)
+3150円(無料通信分を超えた分の通話料)
+5985円(パケット通信料の上限)
+315円(ISPなどの契約料)
=1万3650円
では、同じ通信会社でスマートフォンを新たに契約、データ通信は基本的にスマートフォンでまかなう場合、料金はどのように変化するのだろうか。
●スマートフォン+ケータイの2台持ちの月額支払イメージ
スマートフォン:
780円(月額基本料)
+0円(通話料)
+5985円(パケット通信料の上限)
+315円(ISPなどの契約料)
=7080円
ケータイ:
4200円(月額基本料)
+3150円(無料通信分を超えた分の通話料)
+390円(パケット通信料の下限)
+315円(ISPなどの契約料)
=8055円
2台持ちのときの合計月額利用料は8055+7080=1万5135円。この差は約1500円と1台持ちと2台持ちは案外価格差は小さいが、それでも金額は上昇してしまう。
では、音声用の2台目端末をウィルコムに変更するとどうなるのだろうか。
スマートフォン
780円(月額基本料)
+0円(通話料)
+5985円(パケット通信料の上限)
+315円(ISPなどの契約料)
=7080円
ウィルコムの音声端末:
1450円(新ウィルコム定額プランS)
+980円(「だれとでも定額」オプション利用料)
+0円(通話料)
=2430円
合計は2430+7080円=9510円。スマートフォンだけを利用している場合の月額利用料が1万3650円だったので、4000円強も月額利用料が下がってしまうのだ。
もっとも1回の発信で10分以上通話してしまうと、通話料が発生してしまうため注意は必要だ。ただし、そこにさえ気をつければ確実に支払額を抑えられることがわかる。
おサイフケータイ機能搭載の
ウィルコム端末を2台目に選ぶ手もあり
このように、ウィルコムの音声端末を活用すれば、月額利用料を大幅に引き下げながらスマートフォンとの2台持ちを実現できる。またウィルコムには「Premium Bar Presented by BAUM」や「WX340K」など、おサイフケータイ機能搭載モデルも用意されているので、音声用にはこれらの端末を利用すれば、スマートフォン側は必ずしもおサイフケータイ機能を搭載したモデルを選ぶ必要もなくなる。
また従来のケータイの番号はスマートフォンに受け継がれているので、音声端末を変えたことで電話番号の変更を知人全員に急いで通知する必要はない。スマートフォンに電話がかかってきた機会にでも、必要に応じてウィルコムの番号を伝えればいいだけなのだ。
もしこれからスマートフォンを購入しようと考えているのであればこれまでのケータイの番号はそのままスマートフォンに受け継ぎ、新たにウィルコムの音声端末を導入するというテクニックを覚えておこう。