富士フイルムが新開発の「ハイブリッドビューファインダー」を採用する高級コンパクトデジタルカメラ「FinePix X100」を開発したと発表した。来年春の発売予定。
ハイブリッドビューファインダーは、レンジファインダータイプのフィルムカメラで採用されていた「採光式ブライトフレームファインダー」をベースに、採光窓とブライトフレームに当たる部分を144万ドットの液晶パネルに置き換えたもの。
プリズムからの光(映像)を液晶パネルに直接投射しつつ、情報なども表示できる。このため、光学ビューファインダーのクリアな映像と液晶ビューファインダーの利便性を両立できる。
レンズは本機のために開発された、6群8枚非球面レンズ(ガラスモールド) 1枚の単焦点23mmフジノンレンズを採用。中心部だけでなく周辺まで高い解像感を実現したという。さらに、独自の光学設計により、開放値F2でも、絞りを1~2段絞り込んだ状態で高い解像感が得られる。
撮像素子はAPS-CサイズのCMOSセンサー(1230万画素)を、画像処理エンジンは「EXRプロセッサー」を新たに採用。従来比約10倍の感度特性や高速なAFを実現したという。