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KVM採用でさくらがいよいよ仮想化の世界へ

“劣化専用サーバ”じゃない「さくらのVPS」登場

2010年09月02日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 9月1日、さくらインターネットが仮想マシンのレンタルであるVPS(Virtual Private Server)サービス「さくらのVPS」を発表した。“劣化専用サーバ”は提供しないという方針の下、高密度物理サーバーのレンタルやホスティングにこだわりを持ってきた同社だが、サーバースペックの向上や仮想化技術の進化によるオーバーヘッドの減少で、自信を持って提供できるVPSに仕上がったという。

 サーバーの仮想化においては、Linuxカーネルに標準搭載されるKVM(Kernel-based Virtual Machine)を採用。同一物理サーバー上で異なるハードウェアやOSを動作させることができ、OSレベルの仮想化では難しいスワップメモリの利用も可能になっているという。当初提供されるOSはCentOSで、その後次々と対応OSは増やしていくとのこと。

 VPSの管理や設定に関しては、専用のコントロールパネルを用意。起動・停止、再起動、再インストールなどの処理のほか、負荷状況もリアルタイムにモニタできるという。また、リモートコンソールのほか、VNCを用いたリモートデスクトップ環境の提供も予定されている。

 価格は512MBメモリ、20GBの容量のサービスで、初期費用なしの月額980円。2週間のお試し期間も用意されている。上位プランの拡充のほか、今年度中にはサーバーの柔軟な構成変更や従量課金が行なえるIaaSサービスも導入される予定。

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