6月15日、三菱電機はSaaS型FAX OCRサービス「MELFOS on Demand」を発表した。
同サービスは、FAXで送られた帳票の手書き文字を認識し、テキストデータに変換するFAX OCRシステムをネットワーク経由で提供するもの。ネットワーク経由でのサービスとなるため、FAXや電話回線だけでなくFAX OCR用サーバも不要だ。また、FAXのOCR処理が集中しても回線コストを抑制するシステムも提供する。
認識率の高さも追求しており、FAXでよくある紙の傾きにも対応。5~10度の範囲であれば問題なく認識し、位置ずれなどにも対応する。また、手書き文字の認識、かすれた文字の読み込みもできる。さらに、QRコードの認識も可能になっている。
月額基本料金は3万9900円からで、発売は6月18日。サービス開始は10月1日からとなる。おもな提供サービスは下記のとおり。
- FAX 送受信サービス
- FAXの送受信環境を提供する。
- FAX自動返信・転送サービス
- ユーザー指定のフォームで、受付通知や受信確認などのFAX を返信する。また、予め指定した拠点やプリンター等へFAXを転送する。
- 文字認識(OCR)サービス
- 枠で囲われた定型帳票(OCR 帳票)をテキストデータに変換して出力する。
- データエントリーサービス
- 非定型帳票(非OCR 帳票)の文字を認識してテキストデータに変換して出力する。
- オーバーレイ帳票出力サービス
- ユーザーのホストが出力するテキストデータを、決められた帳票にオーバーレイし、FAXで出力する。
- 同報FAX送信サービス
- 顧客データベースを参照し、同時に複数の宛先にFAXを送信する。
- FAX送受信データ照会サービス
- FAXの送受信履歴を表示する。
- 認識結果確認・修正サービス
- 文字認識(OCR)サービスで認識したデータをユーザーが確認・修正できる機能を提供する。