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GXRに裏面照射CMOSを! レンズユニット 「P10」の実力

2010年06月02日 12時00分更新

文● 小林 伸、撮影協力●クラーク記念高校秋葉原ITキャンパス

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左から、A12、P10、S10レンズユニット

左から、A12、P10(を装着したGXR)、S10レンズユニット

 リコーのユニット交換式デジカメ「GXR」は従来、「RICOH LENS S10 24-72mm F2.5-4.4 VC」(以下S10)と「GR LENS A12 50mm F2.5 MACRO」(以下A12)のカメラユニットがラインナップされていた。しかし、6月4日に待望の高倍率ズームレンズ搭載の「RICOH LENS P10 28-300mm F3.5-5.6 VC」(以下P10ユニット)が新たにラインナップとして加わる(予想実売価格3万円前後、GXR本体とのセットは5万円前後)。

 P10ユニットに搭載されているレンズは、光学10.7倍の28-300mmの焦点距離を持ったもので、同社のコンパクトデジカメ「CX3」と基本的には同じだ。

左がS10カメラユニットを、右がP10カメラユニットを装着したGXR

左がS10カメラユニットを、右がP10カメラユニットを装着したGXR

カメラユニット背面のスライドマウントの金属部分の色が変わっている。P10の色はGXRボディのスライドマウントと同じ色になった

カメラユニット背面のスライドマウントの金属部分の色が変わっている。P10(右)の色はGXRボディのスライドマウントと同じ色になった

 まず、従来までの基本的なセットと思われるS10ユニットとP10ユニットを外観から見ていきたい。これまでの(A12ユニットを含めた)カメラユニットのスライドマウント部が、ステンレススティール地のままの色だったものが黒くなった。

 黒くなったというよりも、ボディ側のスライドマウントと同じ処理になったというほうが正しいのだろう(ボディ側のスライドマウント部は従来から黒い)。このあたりは見た目ですぐにわかる変更ポイントである。

左側のP10カメラユニットと右のS10カメラユニットでは、P10のほうがレンズの根元が太くなっている

左側のP10カメラユニットと右のS10カメラユニットでは、P10のほうがレンズの根元が太くなっている

 S10とP10ユニットを並べてみたときにレンズの根元部分が太くなっているのがわかる。これはCX3同様、レンズ収容時に光学系の一部を光軸から外して収容する「リトラクティングレンズシステム」を採用しているからだろう。収納スペースを確保するためと考えられる。

左は広角28mm時、右は望遠300mm時のレンズの長さの比較。差は14mm程度(実測値)で望遠に伸張した状態でもカメラの取り回しはしやすい

 広角側から望遠側へとズームしたときの長さの変化は14mm程度(実測値)に抑えられている。GXRボディと組み合わせて使用したときの全体のバランスはS10と同様に大変いい。

自動開閉式レンズキャップ「LC-2」もS10同様に使用することができる。S10のようなロックボタンは廃止され、簡単なロック式になったので持ち歩く際にはなくさないよう注意

自動開閉式レンズキャップ「LC-2」もS10同様に使用することができる。S10のようなロックボタンは廃止され、簡単なロック式になったので持ち歩く際にはなくさないよう注意

 S10で用意されていた自動開閉式レンズキャップ「LC-2」もそのまま使用することができる。LC-2を装着して望遠側へズームすると、LC-2の先端から先に飛び出す長さは8mm程度(実測値)となる。S10ではこのレンズキャップならびにフード&アダプター「HA-3」(P10では使用不可)を取り付ける際、「リングキャップ取り外しボタン」を押す必要があったが、P10ではこのボタンそのものが廃止されている。

 持ち運ぶときなど、ふいに何かに引っ掛かってロックが外れることがあるので気をつけたほうがいいだろう。

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