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プロがなぜ3Dミクに「本気」を出すのか Tripshots流の創作論

2010年03月12日 12時00分更新

文● ノトフ

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10秒の動画を一晩かけてレンダリングしていた毎日

―― 普段、本業で個人名は出さないと思うんですが、「Tripshots」名義だと自分自身を見てもらえるじゃないですか。それについての快感はありますか?

Tripshots どこかにクレジットされてると言うのは自分の生きてきた証になるので嬉しいですよ。そういうところに満足感はありますね。

クレジットは「生きてきた証」として満足感があるという

―― ユーザーからの声が直接届く事も普段はなかったと思います。それ、新鮮じゃないですか?

Tripshots 新鮮ですね。クリエーターとして活動しているんだっていうことを再認識できます。商業的な活動だと、どうしてもただの「作業」になってきちゃうんですよ。でも「Tripshots」の活動をしていると、自分で考えたものを作ってるんだという意識はすごく高まってきますね。

―― 逆に仕事が楽しくなってきたり?

Tripshots ありますね。仕事で培ったテクニックは(ニコ動に)生かせるし、逆にいろんな遊び心を広告に入れるっていうのが重要になってくるじゃないですか。お互いに補完しながら、っていうのがすごくいい感じになってると思います。

―― どちらも大切で、どちらも重要なんですね。

Tripshots それと最近、オタク文化ってメジャーになって来てるじゃないですか。なので、仕事上もたまにオタク要素が必要になってくる場合があるんですよ。そういう時はもう全開でいけますね。

Image from Amazon.co.jp
Ableton Live 7 LE

―― ちょっと話が飛ぶんですけど、お使いの機材は?

Tripshots CPUはインテルCore i7、グラフィックボードはNVIDIAのQuadro(業務用GPU)、サウンドデバイスはTc Electronicの「DESKTOP KONNEKT」が入ってます。DAWは「LIVE」で、3Dソフトは「autodesk 3ds max」を使ってます。でも、今まではキューブ型のちっちゃーいAMDのマシンを使ってたんですよ。

―― あ、あの画質で!? 書き出しとか何時間かかってたんですか?

Tripshots 1シーンって3秒とか5秒くらいなんですけど、「Nebula」を作ってた頃は1日2カットを目標にして作ってましたね。2カット出来たら、レンダリングかけて寝る。次の日になったら、朝イチでアフターエフェクト起動してちゃんと出来てるか確認して。で、会社行って帰ってきたら、また2カット……それの繰り返しで、ずーっと。

―― じゃあ、それまで家では動画制作とかあまりされてなかったんですね。

Tripshots してないですね。会社で散々やってるんで、家でやりたくはなかったです。

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