キヤノンからフルHDビデオカメラ3モデルが発表となった。今回発表されたのは、3月中旬発売予定の上位モデル「iVIS HF S21」(予想実売価格14万円前後)、2月中旬発売の中級モデル「iVIS HF M31」(予想実売価格10万円前後)、同じく2月中旬発売のエントリーモデル「iVIS HF R10」(予想実売価格7万円前後)。
全機種に搭載される「こだわりオート」は、撮影シチュエーションを自動判別する機能。撮影環境(明るさやあざやかさなど)と被写体の種類(人物や動き、近い被写体など)の組み合わせで用意される全31種類の撮影モードから、状況に応じて最適なモードを自動選択する。
大きな進化を遂げた「HF S21」
iVIS HF S21では、複数の羽振により絞りを調整する「虹彩絞り」を採用。デジタル一眼レフカメラなどと同じように、円形で自然なボケ味を実現した。
また手ブレ補正機能を改良し、望遠撮影時の手ブレをより補正できるようになった。
従来機「HF S11」から液晶モニターが大型化(2.7型→3.5型)。画素数は21万ドットから92万ドットに、コントラスト比は200:1から800:1と大幅にアップし、視野率も88%から約100%となった。
さらにディスプレーはタッチパネルとなっており、画面上を指でタップして操作できるほか、被写体をタップすることでピントが追従する。
記録媒体は内蔵メモリー(64GB)とSDHCカードに対応するが、HF S21ではメモリーカードスロットを2つ搭載。32GBのSDHCカードを2枚差せば、内蔵メモリーと合わせて128GB(LPモードで約48時間)分の記録が可能となる。
内蔵メモリーがいっぱいになったらメモリーカードに、メモリーカードがいっぱいになったら別のメモリーカードに記録をシフトして撮影を続けるリレー記録にも対応している。
さらに、記録した動画(AVCHD)を本体内でMPEG-2に変換し、SDHCカードに書き出す機能も搭載する。
そのほか、24コマ/秒での記録が可能な「Native 24F 記録モード」や、会議室の小さい音量の会話からライブハウスの大音量の演奏まで、様々な環境下で最適な音量で記録する「オートマイクアッテネーター」、別売りのリモートコントローラーを接続できる「リモートコントロール端子」などを新たに搭載した。
撮像素子は(動画)有効約601万画素のCMOSセンサーを採用し、光学10倍ズームレンズを搭載する。