最近のコンパクトデジタルカメラには「美肌」や「ビューティー」など、人の肌を美しく撮影する機能が備わっている場合が多い。そこで今回は人物の肌をキレイに写す機能を謳い文句にしている5機種を集めて、その機能の違いなどを比較してみた。
薄さ20mmで光学7倍ズームの「μ-7020」
オリンパスの「μ-7020」(以下、μ7020)は、有効画素数1200万画素、光学7倍で28~196mm(35mmフィルム換算)のズームレンズを搭載する。
画像処理に「TruePicIII」を採用し、カメラ任せで撮影のできる「iAUTO」に加え、人物の肌や瞳を印象的な画像に仕上げる「ビューティーモード」を備える。背面液晶モニターは3.0型/23万ドット(ハイパークリスタルⅡ液晶)で、比較的明るい屋外での視認性にも優れている。
手ブレ補正はCCDシフト方式を採用。最高撮影感度はISO 1600相当までとなっている。対応記録メディアはxDピクチャーカードだが、入手性を考慮してかmicroSDHCも使用できるよう、microSDアタッチメント(MASD-1)が同梱されている。
ボディサイズは幅97.5×奥行き19.9×高さ56.7mmで、重量は133gと沈胴式レンズを採用しているにもかかわらず非常に薄型なデザインになっている。この薄型ボディに光学7倍ズームレンズを押し込んだ、オリンパスのコンパクトデジタルカメラのラインナップの中でも上位機種に位置するモデルである。
モードダイヤルに「ビューティーモード」を独立させるなどして機能をアピールしているが、撮影後、画像の処理に少し時間がかかるのが気にかかる。撮影済みの画像に対しても「ビューティーメイク」の機能を用いて「シャイニーアイ」や「ドラマチックアイ」などの目元を中心とした画像処理を行なえるが、このときも同様に3~4秒の処理時間がかかる。このあたりの処理時間のスピードアップを望みたいところである。ボディカラーのバリエーションは「レッド」「ダークグレイ」「シルバー」の3色展開となっている。