歴史ブームである。昨年のひこにゃんに始まり、「歴女」や「戦国武将萌え」という女性歴史ファンの話題がマスコミを賑わしている。戦国時代&幕末の歴史オタクとしては、まことに喜ばしい。
歴史オタクにとり、戦国と言えば思い浮かぶのはまず「城」だ。これまでの城遍歴は、松本城、松代城、小諸城、姫路城、もちろん江戸城(皇居だけど)と数多いが、やはりイチオシは熊本城だ。戦国時代に加藤清正が築城し、その後加藤氏の改易により細川氏の居城となり、明治維新を迎えた天下の名城である。西南戦争では天守閣こそ焼け落ちたが西郷隆盛率いる薩軍の猛攻に耐え、今日までその姿を残している。
ミュージアムモデル並のクオリティ「1/144スケール 熊本城」
プラモデルメーカーGSIクレオスの「神瞰 和・名城シリーズ」企画担当者も、「熊本城こそ日本最強の城」派に違いない。数ある日本の城の中から、シリーズ筆頭として熊本城が登場するのだ。現在の熊本城は1960年に再建され、天守閣内部は博物館である。2006年には一口城主として民間から寄付を募り、本丸御殿も復元された。一方、GSIクレオスの「神瞰 和・名城シリーズNo.1 1/144スケール 熊本城」では、各種資料をもとにオリジナルの天守閣内部を再現。低価格の城郭プラモデルと異なり、梁や柱にいたるまでの内部構造をキッチリ再現しており、ミュージアムモデル並のクオリティと評判だ。
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「1/144スケール 熊本城」の内部構造の再現は、半端なものではない。天守閣最上部の写真を拡大すると、金箔張りの襖、畳、そして障子が再現されているのがわかる。「最新の資料でオリジナルの天守閣を再現することに徹底的にこだわりました。障子はデカールで組子(桟)まで表現しています」(担当者)とのこと。加藤清正公が天守東側のこの襖を開けて阿蘇を眺めていたのか……などと妄想が尽きない。