(株)東芝は2日、低価格で地上デジタル放送の視聴・録画を楽しめるAVノートパソコン「dynabook TV」(TV/68J2)を発表した。
同社の地デジチューナー内蔵パソコンとしては、ハイスペックで大画面の「Qosmio G50/F50」シリーズがラインナップされているが、価格が少々高めな点が難点でもあった。新しいdynabook TVは、Qosmioに比べれば低価格だが、広めの画面と地デジチューナー内蔵により、リーズナブルな価格で地デジの視聴・録画を楽しめるパソコンとなっている。
ディスプレーには、dynabook TX(後述)と同じ16型ワイド/1366×768ドット液晶ディスプレーを採用。地デジチューナーは1基を内蔵する。テレビ視聴・録画ソフトには、Qosmioと同じく「Qosmio AV Center」を使用。付属リモコンを使った視聴や録画、DVD書き出しを簡単にできるという。
CPUにはCore 2 Duo P8700(2.53GHz)を搭載。メモリーは標準で4GB、HDDは400GBを内蔵する。グラフィックス機能はIntel GM45 Expressチップセットの内蔵機能を使用する。また、光学ドライブはDVDスーパーマルチドライブである。
16型ディスプレー搭載機ながら、キーボード右側にはテンキーを装備する点も特徴である。内蔵ステレオスピーカーは、定評あるharman/kardonステレオスピーカーを搭載している。
dynabook TVの主な仕様は以下のとおり。価格はオープンプライスで、予想実売価格は18万円台半ば。発売時期は7月中旬の予定。
dynabook TV TV/68J2の主な仕様 | |
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CPU | Core 2 Duo P8700(2.53GHz) |
メモリー | 4GB |
グラフィックス | Intel GM45 Expressチップセット内蔵 |
ディスプレー | 16型ワイド 1366×768ドット |
ストレージ | HDD 400GB |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
無線通信機能 | IEEE 802.11b/g/n |
サイズ | 幅384×奥行き259×高さ36.5~41.0mm |
質量 | 約3.0kg |
バッテリー駆動時間 | 約1.3時間(JEITA測定法1.0) |
OS | Windows Vista Home Premium SP1 |
予想実売価格 | 18万円台半ば |
dynabook TXはVista 64bit版と32bit版の両搭載!
dynabookシリーズの中でも上位モデルに位置づけられる「dynabook TX」シリーズも、若干のモデルチェンジした新製品が発表された。
主な変更点は、OSにWindows Vista Home Premiumの64bit版と32bit版の両方を搭載し、起動時にユーザーがどちらのOSを使用するか選択できる「セレクタブルOS」式を採用した点にある。通常は64bit版が起動するが、0キーを押しながら起動するとOSの選択が表示され、32bit版で起動できる。
ハードウェア仕様は2009年夏モデルの最上位機種とほぼ同等で、CPUにCore 2 Duo P8700(2.53GHz)、メモリー4GB、HDD 400GBを搭載する。テレビ機能は持たない。
4製品がラインナップされ、「TX/67J2」は「Office Personal 2007 with PowerPoint 2007」を、それ以外の3機種はOffice Personal 2007をプレインストールする。予想実売価格は、TX/67J2が16万円台半ば、それ以外は16万円前後。発売時期は7月中旬の予定。