日本PGPは6月15日、中小規模事業所やワークグループなどの比較的小規模な組織向けのHDD暗号化ソフトウェア「PGP Whole Disk Encryption Workgroup Edition」の出荷を開始する。
これは10から150人程度までの環境向けに設計されたストレージ暗号化製品で、管理ツール「PGP Whole Disk Encryption Controller」と、クライアントPCにインストールする「PGP Whole Disk Encryption」ソフトウェアで構成される。
PGP Whole Disk Encryptionは、インストールしたデスクトップPCやノートPCの内蔵HDD/SSD、外付けストレージ(音楽デバイスやデジカメを除く)、USBメモリに対し、領域全体や一部の暗号化を行なう。また、ファイルの完全消去も可能だ。暗号化に使うパスフレーズなどはWindowsのアカウントに統合することが可能で、初回の設定以降はWindowsにログオンするだけで透過的に利用できる。対応OSは、Windows 2000 SP4/XP/Vista、Windows Server 2003など。
また、PGP Whole Disk Encryption Controllerは、パスフレーズ紛失時の復旧支援やログの管理などを担当。専用サーバやデータベースなどを必要とせず、Windows XP Professional/Vista(共に32ビット版)上で動作が可能な特徴を持つ。
製品の販売は、日本システムディベロップメント、マクニカネットワーク、ペンティオ、アクト・ツーといったPGP製品販売代理店を通じて行なう。