日本ヒューレット・パッカード(株)は19日、x86サーバー“HP ProLiant(エイチピー・プロライアント)”ファミリーの東京での生産とフルCTO(注文仕様生産)を開始したと発表した。“HP Directplus”(オンラインストア/コールセンター)やHP Directpartner経由で販売する『HP ProLiant DL145』が対象となる。
東京で生産する“MADE IN TOKYO”のロゴ |
同社では、1999年から東京(昭島工場)でデスクトップパソコンの生産を行なっており、品質面では、作業ミスの削減と出荷前チェックの強化による出荷後トラブル発生率の抑制が、またサプライチェーン面では、配送コストおよび輸送中の故障リスクの削減、パーツベースの在庫管理による納期遵守率の向上、などのメリットが確認されているという。そこで同社では、品質と納期の要求が高い国内市場において、5営業日の納期でより品質を高めることが高付加価値につながると判断し、国内生産を開始することにしたもの。
『HP ProLiant DL145』 |
併せて、従来のベースモデル(完成品)にオプションを追加するCTOではなく、シャーシ(筐体)に個々のパーツを組み込むフルCTOに移行することで、ユーザーの要望を反映したきめ細かい構成に対応するという。
同社では2006年末までに“HP Directplus”で販売する全“HP ProLiant”ファミリーを東京生産/フルCTO対応にする予定で、これにより、国内市場での顧客満足度の向上やx86サーバービジネスの拡大を図るとしている。