(株)ジャストシステムは24日、プロ仕様の日本語ワードプロセッサー『一太郎 文藝』を9月22日に発売すると発表した。一太郎20周年を記念して発売するもので、2000本限定で販売する。価格は5万円(税別)。
開いた様子 | ||
『一太郎 文藝』 |
『一太郎 文藝』は、作家/評論家の紀田順一郎氏が監修したもので、『一太郎2005』をベースに、傍点やルビ、総ルビ、縦中横・回転などに対応した20字×20行の縦書き原稿用紙の画面をインターフェースとして採用し、明治以来、文芸書などで広く利用されてきた大日本印刷(株)の“秀英体”のフォント(約1万5000字、JIS X 0213:2004対応)をパソコン用ソフトとして初めて搭載したのが特徴。テンプレート(目次/扉/本文/奥付)も“小説・エッセイ用”“短歌用”“俳句・川柳用”などのカテゴリー別に市販の文芸書と同じ体裁のものが30種類収録されている。
“文藝” | “文藝プロ” | |
原稿用紙と同じイメージのインターフェースを採用。2種類を切り替えられる |
辞書も専用のものを搭載しており、「圖」(図)や「辭典」(辞典)などの康煕字典を典拠として作られた活字字体“康熙字典体(こうきじてんたい)”や、“歌記号”“より”などの記号類を変換候補から選択することもできる。変換候補には、同音の漢字による書き換えが行なわれている表記(「収集」と「蒐集」など)の情報も表示されるという。辞書には(株)大修館書店の『明鏡国語辞典・ジーニアス英和/和英辞典 /R.2』と、(株)角川書店の『角川類語新辞典 for ATOK』も収録されている。
“秀英体” | “康熙字典体” | 『角川類語新辞典 for ATOK』 |
対応OSはWindows XP。製品パッケージには、本の作り方やよく使う機能などを詳しく説明した冊子『一太郎 文藝の世界』が同梱される。無償サポート期間は1年間。
同社では登録ユーザー向けに優待価格での販売も行なうとしており、直販サイト“Just MyShop”で、一太郎2005の登録ユーザーに2万6250円、一太郎2004以前の登録ユーザーには3万4650円で販売する。