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ヤマハ、SOHO/SMB向けVPN対応ルーターのエントリーモデル『RT107e』を発表

2005年08月17日 17時12分更新

文● 編集部 小林久

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ヤマハ(株)は17日、SOHOや企業の中小規模ネットワークでの使用を想定したVPN対応ブロードバンドルータ『RT107e』を10月初旬に発売すると発表した。価格は7万1400円。

RT107e
RT107e

RT107eは同社が2001年10月に発表した『RT105e』の発展モデルという位置づけ。同社の中小規模向けVPN対応ルータではこれまで2004年12月に発表された『RTX1100』があるが、相違点はWAN側端子がシングルポート(10/100BASE-TX)、VPN拠点数が最大6点(RTX1100は30点)と少ないこと。暗号化処理(DES/3DES/AES+IKE)をハードウェア処理とし、片方向50MbpsのVPNスループット(IPsec、AESまたは3DES+SHA1での計測)を持つ点は共通。

RT107eの利用シーン
RT107eの利用シーンとしては、複数の場所に分かれた店舗をインターネット経由で仮想的に接続する用途などが考えられる

ヤマハでは、数ヵ所の拠点をインターネットやエントリー型のIP-VPN網経由でつなぐ使用法のほか、すでに同社のオールインワンルーター『RT57i』を使って拠点間通信を行なっている環境に『RT107e』を追加することで、PPTPとIPsecを併用したVPNを構築したり、RT57iのVoIP通信機能をIPSecで暗号化する用途などを考えているという。

また、ウェブブラウザーを利用することでPPTPとほぼ同等の感覚でIPsecの設定(合計8ステップ)が可能なほか、本体背面のダウンロードボタンを押すことで簡単に本体のファームアップを行なえるようにするなど「使いやすさ」や「分かりやすさ」を念頭において開発したという。なお、RTX1100が持つブロードバンド回線の不調時にISDN回線などに切り替える機能は搭載していないが、keepalive機能(監視機能)で回線状態とVPN接続先の状態を監視し、トラブルが発生した際に原因(WANの障害かLANの障害かなど)をLEDで知らせる機能も持つ。

インターフェースはWAN側が10/100BASE-TX×3(Auto MDI/MDI-X)×1、LAN側が10/100BASE-TX×3(Auto MDI/MDI-X)×4。設定用のシリアルポート(D-Sub9ピン)も装備する。WANプロトコルはPPPとPPPoEに対応。このほか動的経路制御(RIP、OSPF、BGP4)や、動的経路制御が行えない環境で自動的にバックアップ用ルーターに切り替えられるVRRP(Virtual Router Redundancy Protocol)などにも対応する。

本体サイズは幅220×奥行き141.5×高さ42.6mmで、重量は700g。RTX1100用オプションのラックマウントキット『YRK-1000』も利用でき、価格は1万8900円。



訂正とお詫び:初出時製品の型番に誤りがありました。初出時『RT1100』と掲載されていた製品の型番は正式には『RTX1100』、同じく『RT157i』の正式な型番は『RT57i』となります。お詫びして訂正いたします。

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