日本電気(株)は4日、ビジネス向けデスクトップパソコン“Mate(メイト)”の新製品として、エンジニアリングやデザイン用途向けのグラフィック処理性能を持たせた“Mateワークステーション”や省スペース型の“Mateスリムタワー型(ハイグレードタイプ)”など7機種の販売を同日付けで開始すると発表した。8日に出荷を開始する。
“Mateワークステーション” | “Mateスリムタワー型(ハイグレードタイプ)” |
“Mateワークステーション”は、米エヌビディア社のOpenGL対応グラフィックスカード『Quadro FX 540』(PCI Express x16、128MBメモリー)とPentium D 840-3.20GHzを搭載し、一般オフィスでの業務から2D/3Dのエントリー領域のCADやCG用途まで利用できるのが特徴。オートデスク(株)の『AutoCAD』などのCADソフトの動作認証も取得しているという。インターフェースは10/100/1000BASE-T、USB 2.0×8、アナログRGB出力(ミニD-Sub15ピン)、デジタル(DVI-D24ピン)、シリアル、パラレル、PS/2×2を装備する。本体サイズは幅176×奥行き455×高さ448mm、重量は約13.7kg。ベースモデル『MY32E/X-G』の構成は、512MBのメモリー(DDR2 SDRAM)、80GBのHDD(シリアルATA)、40倍速CD-ROMドライブ、FDDを搭載し、OSがWindows XP Professionalの場合、価格は29万8000円(税別)。B.T.O.に対応している。
“Mateスリムタワー型(ハイグレードタイプ)”は、本体サイズが幅88×奥行き327×高さ345mm(容量9.9リットル)の薄型の新型筐体を採用し、Pentium 4 660-3.60GHz、グラフィックス機能を統合したインテル945G Expressチップセットを搭載したのが特徴。インターフェースは10/100/1000BASE-T、USB 2.0×6、IEEE 1394(4ピン)、PS/2×2、シリアル、パラレル、アナログRGB出力などを装備する。重量は約8.9kg。ベースモデル『MY36Y/E-G』は、256MBのメモリー(DDR2 SDRAM)、40GBのHDD、24倍速CD-ROMドライブを搭載し、OSがWindows XP Professionalの場合、価格は24万円(税別)。併せて、915G Expressチップセットを採用した“Mateスリムタワー型(高拡張性タイプ)”、865Gチップセットを採用した“Mateスリムタワー型(高機能タイプ)”、865GVチップセットを採用した“Mateスリムタワー型(スタンダードタイプ)”、915GV Expressまたは845GVチップセットを採用した“Mateスリムタワー型(バリュータイプ)”をラインアップする。
そのほか、915GV Expressチップセットを採用した“Mateコンパクトタワー型”、855PMチップセットとカナダのATIテクノロジーズ社のMOBILITY RADEON 9200を採用した15/17インチ液晶ディスプレー一体型の“Mate液晶一体型”、Pentium D 840/820と945G Expressチップセットを搭載する“Mateミニタワー型”もラインアップする。
同時に、クライアント統合ソリューション向けのネットブート型端末として、デスクトップ型の“Mateシンクライアント”、ノート型の“VersaProシンクライアント”も販売する。HDDを搭載しておらず、サーバーからOSやアプリケーションをダウンロードするのが特徴。“Mateシンクライアント”はMateコンパクトタワー型をベースとしており、ベースモデル『MY28V/H-Z』は、Pentium 4 520J-2.80GHz、915GV Expressチップセット、512MBのメモリー(DDR2 SDRAM)を搭載し、テンキー付きUSB小型キーボードと光センサーUSBマウスが付属する構成で、価格8万9000円(税別)。B.T.O.に対応する。“VersaProシンクライアント”はVersaProオールインワンノート(ハイグレードタイプ)をベースとしており、ベースモデル『MY13M/AF-Z』は、Celeron M 350J-1.30GHz、ATI MOBILITY RADEON X300、512MBメモリー(DDR2 SDRAM)、15インチXGA液晶ディスプレーを搭載し、スクロール機能付き光センサーUSBマウスが付属する構成で、価格は17万2000円(税別)。