キーボードにうるさいアナタも
コレならきっと納得する!
写真1 「diNovo Cordless Desktop」(DN-800)。テンキーを左側に置けるので、左利きの方には朗報かもしれない。なお、米国ですでに販売している「diNovo Media Desktop」はBluetooth接続だが、DN-800は主にコスト面から独自仕様の無線となった。 |
ロジクールの「diNovo Cordless Desktop」(DN-800)は、数あるキーボードの中でも、きっと多くの人に“イイモノ”だと認めてもらえるキーボード&マウスだ。一見して分かるように、まずキーボード本体とテンキー部分が分離している。マウスも含めて、これらはPC本体とは無線(ロジクール独自の27MHz帯を使った無線規格“FastRF”)で接続される。デザインも、従来の同社のものとは異なる、薄くスクエアな形になった。キーボードおよびテンキーパッドのキーは、ノートPCと同様のパンタグラフ、ラバードーム、メンブレンスイッチを重ねたタイプ。キーストロークは19mmで、キーピッチは3.2mmと深い。クリック感はそこそこあり、キーは押し込むのにちょっと力がいる印象だ。比較的硬めなノートPCのキーボードが好きな方だけでなく、デスクトップで一般的なシリンダ型のキーボードを使ってきた方にもしっくりくるだろう。
写真2 テンキーボード“ニューメリックパッド”は、テンキーだけでなく、単体で10桁の計算機としても動作する。これだけ持ち歩くのも便利。なお、右下の“MEDIA”ボタンを押せば、設定したメディアプレーヤが起動する。 |
日付・時間・温度などを表示 | 単体で10桁の計算機として動作 |
特徴的なのはテンキーパッドで、日付と温度を表示するほか、ボタン1つで単独の計算機になる。計算機モードの場合、Enterキーを押すと計算結果がクリップボードにコピーされるのは便利だ。なお、ワイヤレスということでセキュリティを心配されるかもしれないが、キーボード、テンキーパッドともにPCとの通信を暗号化できる。
写真3 プラスチック製のパンタグラフとラバードームがキーを支えており、構造自体はノートPCと同じ。だが、キーストロークは3.2mmと、一般的なノートPCよりも深い。表現が難しいが、ちょっと硬くて気持ちのいいキーボードだ。 |
唯一気になるのはマウスだ。標準で付属するのはモバイル用のマウス「MCO-50」相当品であり、持ち運びには便利だが、常に机上で利用するには機能面で少し物足りない。また、すでに同社のワイヤレスマウスを持っている方は、手持ちのマウスをDN-800と併用したいだろう。実際に同社の「MX-700」と「MX-1000」を接続してみると、どちらもDN-800のレシーバに接続できた。だが、MX-1000の左右スクロール機能は使えなかった。MX-1000とDN-800のレシーバを、同時にPCへ接続することは可能だ。
ともあれ、キーボードとテンキーを自由に配置できるDN-800の使い勝手とキータッチは非常に良好で、キーボードには一家言お持ちの方々も、納得するに違いない。できればそれぞれをバラ売りしてほしいところだが、ロジクール曰く「現在のところそういった予定はございません」とのこと。
diNovo Cordless Desktop(DN-800)の主なスペック | |
製品名 | diNovo Cordless Desktop(DN-800) |
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インターフェイス | USB 1.1 |
キー配列 | 109キー日本語配列(キーボード91キー、テンキーパッド18キー) |
キーピッチ | 19mm |
キーストローク | 3.2mm |
操作可能距離 | 約1m |
使用電池 | 単3乾電池各2本ずつ、合計6本 |
バッテリ駆動時間 | 約6ヵ月 |
サイズ(W×D×H) | 393×205×22mm(キーボード) 106×205×22mm(テンキーパッド) 57×106×38mm(マウス) |
重量(電池含む) | 866g(キーボード) 248g(テンキーパッド) 121g(マウス) |