発表された情報端末とユニフォーム。中央は2005年国際博覧会協会事務総長の中村利雄氏 |
“愛・MATE”は、来場者向け観覧サービス“ハイブリッド観覧サービス(仮称)”に利用されるハイブリッド情報端末。主にメール/ウェブブラウザー/アドレス帳機能などを搭載し、オレンジとブルーで機能が異なっている。オレンジはCDMA 1X、CDMA 1X WINに対応しておりスタッフ間の連絡用の携帯電話やメールやアドレス帳などPDAとしても利用できる。また、聴覚や視覚障害者へのバリアフリーサービス、外国人来場者向けの英文コンテンツサービスとして来場者に貸与される。
一方ブルーは、CFタイプの“μ-chip(ミューチップ)(※1) リーダー”を搭載しており、入場券に内蔵されたミューチップの情報(パビリオンの予約状況やEXPOエコマネーのポイント数)の読み取りに利用される(電話機能は搭載されない)。また、事前に同館のウェブページで予約した来場者へ500台が貸与され、ミューチップを利用したコンテンツやサービスを利用できるという。本体はオレンジが3800台(来場者用200台、スタッフ用3600台)、ブルーは1200台(来場者用500台、貸し出し用300台、スタッフ用400台)を用意するとしている。
※1 (株)日立製作所が開発が開発した無線ICチップ。各パビリオンの予約情報や博覧会専用のポイントサービス“EXPOエコマネー”のポイント数などの保存先として利用される両機種共通の仕様は、IEEE 802.11b準拠の無線LAN機能、Bluetooth 1.2の通信機能を搭載する。OSには、Windows Mobile 2003 Second Edition Software for Pocket PCを採用する。本体には、33万画素のカメラ(現在は使用不可)やminiSDスロット、本体を上下逆さにした場合にディスプレー表示も逆さにできる“傾斜センサー”などを内蔵する。液晶ディスプレーはタッチパネル式の2.8インチの液晶パネル(320×240ドット/6万4000色)を採用する。サイズは幅67.4×高さ155.3×厚さ25.2mm。重量はオレンジが220g、ブルーが190gとなる。
KDDI経営企戦略本部新ビジネス推進部長の森 克実氏 |
また、同時に発表されたユニフォームは“長久手日本館”と“瀬戸日本館”の各パビリオンでアテンダントが着用するもの。同財団によると“日本の“人と自然”が織り成す繊細さとやさしさ”をコンセプトにデザインし、綿素材を使用した“あい色”のグラデーションを採用したジャケットと竹林をイメージした水墨画が描かれたシャツ、オフホワイトのパンツ/スカートなどで構成されている。制作は(株)アサツー ディ・ケイと(株)西武百貨店が担当したという。