(株)セルシスは26日、アニメ制作支援ソフト“RETAS!PRO”シリーズのラインテストツールの最新版となる“QuickChecker Ver.2.0”を27日に発売すると発表した。アニメーターの行なうラインテストに必要な機能を搭載した『QuickChecker Standard Ver.2.0』と、カメラワーク機能やテキスト入力機能などを搭載し、レイアウト撮や原撮にも使用できる『QuickChecker EX Ver.2.0』の2製品をラインアップする。Windows版とMacintosh版を用意する。価格は、『QuickChecker Standard Ver.2.0』が6万900円、『QuickChecker EX Ver.2.0』が11万9700円。
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『QuickChecker EX Ver.2.0』Macintosh版 |
『QuickChecker Standard Ver.2.0(クイックチェッカー スタンダード バージョン2.0)』は、パソコンにデジタルビデオカメラを接続することで、高速な画像取り込みや、撮影した動画のチェックを行なえる機能を持つソフト。最新版ではフルカラーに対応したほか、クレイアニメの制作にも利用できる、撮影した1つ前のフレームを半透明表示する“オニオンスキン機能”やグリッドを表示する“グリッド機能”、現在のフレームと1つ前のフレームを交互に表示する“フリップ機能”などの新機能を搭載したのが特徴。よく使う機能は“コントロールパレット”に集約されており、音声との同期を確認しながら操作できるという。対応OSは、Windows版がWindows XP/2000(SP2以上)/Me、Macintosh版はMacOS 9.2.2、Mac OS X 10.2.8/10.3.4。
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『QuickChecker Standard Ver.2.0』 | 『QuickChecker EX Ver.2.0』 | |
製品パッケージ |
『QuickChecker EX Ver.2.0(クイックチェッカー イーエックス バージョン2.0)』は、スタンダード版の機能に、アフレコの際に使用するレイアウト撮や原撮を効率的に行なう機能を搭載した上位製品。これまで複数のソフトを組み合わせて行なっていた作業を1本で行なえるのが特徴で、カメラでレイアウトや原画を撮影して取り込み、カメラワークの設定やセリフの入力もキーボードからダイレクトに行なうことができる。デジタルビデオカメラを利用するため、スキャナーでは分割スキャンが必要だった大判の原画や変形素材(長セル)も1回の操作で取り込めるようになったという。
