PCI Express×1対応カードがついに……! |
初のPCI Express×1対応カードがTSUKUMO eX.に入荷、展示がはじまっている。
PCI/AGPバスを置き換える新世代のバスとなるPCI Express。シリアル伝送の信号線を双方向のデータ通信ができるように2本1組とし、これを1単位(“レーン”)としてその数を束ねて増やすことで幅広い帯域に対応する仕組みで、現在1レーンのみのPCI Express×1から32レーンのPCI Express×32までが定義されている。
このうち、AGPの後継となるPCI Express×16に対応するカードはすでに各社から販売されているが、PCIの後継となるPCI Express×1対応カードはこれまで全くユーザの前に姿を現してこなかった。発売されれば“i915/925”マザーボードのPCI Express×1スロットがやっと活用できることになるのだが、さてその製品とは……
「NO-PCI EXPRESS」 |
さんぜんと輝く“PCI EXPRESS”の文字 | 裏面の銅箔処理はこのモデルには見られない |
玄人志向製、その名も「NO-PCI EXPRESS」。
ご存知、PCIバス間のノイズを軽減するという触れ込みで好評販売中のシールドボード「NO-PCI」(現在販売されているのは改良版「NO-PCI/LTD」)。そのPCI Express×1対応版という製品である。
展示されているのはサンプル版。基板は緑色で、搭載するコンデンサは4個となっており、どちらかといえば旧モデルとなる「NO-PCI」に近い設計のように見える。なお「NO-PCI」、「NO-PCI/LTD」で基板裏全面にほどこされていた銅箔処理は、展示されている「NO-PCI EXPRESS」ではなくなっているようだ。
PCI Express×1対応であることはカードの機能そのものとはあまり関係なさそうではあるが、“PCI Express×1スロットに挿せるカード”という意味では貴重な製品であることは間違いない。現在のところ発売日は未定、TSUKUMO eX.によれば販売価格は2000円台後半になりそう、とのこと。
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