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インテル、“インテル エンタープライズ・プレス・セミナー”でItanium 2の重要性をアピール

2004年06月12日 15時23分更新

文● 編集部 小板謙次

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NEC、日本HP、日立製作所、富士通がItanium 2支持で製品を紹介

会場には日本電気(株)、日本ヒューレット・パッカード(株)、(株)日立製作所、富士通(株)のItanium 2搭載製品が展示され、各社からシステムや顧客の導入事例が紹介された。

日本電気(株)

日本電気(株)執行役員専務の小林一彦氏
日本電気(株)執行役員専務の小林一彦氏
ステージに展示された“NX7700シリーズ”、“Express Serverシリーズ”“TX7シリーズ
ステージに展示された“NX7700シリーズ”、“Express Serverシリーズ”“TX7シリーズ”
サーバー3シリーズとスケールアップ/スケールアウト技術
サーバー3シリーズとスケールアップ/スケールアウト技術

日本電気(株)(以下、NEC)からは執行役員専務の小林一彦氏がかけつけ、「ハイエンドサーバー領域でメインフレームが激減していくなかでItaniumサーバーの位置づけを重要視している」として3種類のシリーズを紹介した。ハイエンド基幹サーバーとしてHP-UX対応の“NX7700シリーズ”(2wayから64wayまでラインナップ)、同じくハイエンド基幹サーバーとしてWindows Server 2003対応の“Express Serverシリーズ”(2Wayから32Wayまでラインナップ)、科学技術計算向け高性能サーバーとしてLinux対応の“TX7シリーズ”(8Wayから32Wayまでラインナップ)だ。氏によるとこれらのサーバーのなかで最も注力したのはスケールアップ技術とスケールアウト技術だという。「スケールアップ技術は32のCPUを搭載したシステムで実現しているが、たくさんのプロセッサーを搭載して高性能で高信頼度のサーバーを実現するということ。事務用、ビジネス系のベンチマークでは世界記録を作っている」と話し、TPC-C、SAPベンチで世界記録を達成したとアピールした。また、最近市場に投入したExpress5800サーバーは小さなブレードサーバーをたくさんつなぎ高性能で柔軟性のあるシステムを構築したものだが、日本ではじめてItaniumを使いながらスケールアウトを実現した。NECにとって今年は飛躍する年となり、昨年の4倍を目指したいと話した。



日本ヒューレット・パッカード(株)

日本ヒューレット・パッカード(株)代表取締役会長寺澤正雄氏
日本ヒューレット・パッカード(株)代表取締役会長寺澤正雄氏
ディーシーカードは日本HPのSuperdomeを導入して30%の管理コストを削減した
(株)ディーシーカードは日本HPのSupredomeを導入して30%の管理コストを削減した

日本ヒューレット・パッカード(株)代表取締役会長寺澤正雄氏はItanium搭載“HP Integrityサーバー”について紹介した。氏は米IDCの調査を引き合いに出し、Itanium搭載サーバーは5四半期連続で1位のシェアをとっており、第1四半期では82.8%、金額ベースでは63.5%のという圧倒的シェアを確保していると話し、「ここ最近、我々がスーパードーム(Superdome)と呼んでいるハイエンドサーバーの受注の引き合いが増え、その数はItanium搭載製品が半数に及ぶ」と紹介した。また、アダプティブエンタープライズというコンセプトのなかで、カブドットコム証券(株)のオンライン証券DBサーバー、(株)日本経済新聞社のニュースサイトDBサーバー、大日本印刷(株)のフォトマスクの工程管理システム、富士重工業(株)の音振の解析サーバーと幅広いアプリケーションのなかで使用している例を示した。最近発表した(株)ディーシーカードの例では、数十台に分散していたサーバーをスーパードームに変えることで30%の管理コスト削減を果たしたことをアピールした。



(株)日立製作所

日立製作所エンタープライズサーバ事業部事業部長北野昌弘氏
(株)日立製作所エンタープライズサーバ事業部事業部長北野昌弘氏
Itanium 2を2個搭載した高密度モジュールを見せる北野氏
Itanium 2を2個搭載した高密度モジュールを見せる北野氏

(株)日立製作所エンタープライズサーバ事業部事業部長北野昌弘氏はItanium 2を2個搭載した高密度モジュールを見せながら、「これを搭載すれば現在のHA8500シリーズの16wayモデルが一気に32Wayまで高密度化できる。こういったところが、インテルのItanium 2の進化の早さと理解している」と話した。また、HA8500を通してソフトを含めた開発も進めており、特に今後のコンピューティングのニーズとしてはユーティリティーコンピューティングといった、いかにリソースをうまく使うかといったところにポイントが移動していくことに着目し、日立製作所としては“Harmonious Computing(ハーモニアスコンピューティング)”というコンセプトでチャレンジしていくとした。また同社ではエンタープライズブレードシステムという新アーキテクチャーの開発を進めており、ストレージ、ネットワークといったコンピューティングリソーズ全体をフレクシブルに活用していくなどと話した。



富士通(株)

富士通(株)経営執行約常務伊東千秋氏 オープンサーバーを中心にビジネスを推進していく
富士通(株)経営執行約常務伊東千秋氏オープンサーバーを中心にビジネスを推進していく

富士通(株)経営執行約常務伊東千秋氏は、オープンサーバーを中心にビジネスを推進していくと話した。同社が提唱している“TRIOLE”について触れ、「要するに早くシステム構築したい、そしていったん構築したシステムは落ちないと、顧客の要求に答えるめに、オープン素材を使っていかにメインフレーム並みのシンプルさや堅牢性が組めるかがテーマだ」と強調した。



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