6月2日に発売予定のDVD『踊る大捜査線THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』(4725円/発売元:フジテレビジョン アイ・エヌ・ピー/販売元:ポニーキャニオン) |
空前の大ヒットとなった『踊る大捜査線2』。監督の本広克行氏は、インテル Pentium 4 Extreme Edition-3.2GHzを搭載したデル(株)のDimension XPSシリーズをはじめ、自作マシンなどモバイル端末を含めると計4台を常用している。本広監督のPC好きは一部では有名だが、これまでエディターと呼ばれる映像編集者に任せていた作業に自分が関わる環境ができつつあり、作品の完成度が格段にアップするだろうと話す。今回編集部では、『踊る大捜査線2』の6月DVD発売決定をうけて本広克行監督にインタビューを行なった。
──今監督が使っているマシンについて教えてください
インテル Pentium 4 Extreme Edition-3.2GHz搭載のデル(株)のDimension XPSシリーズのマシンと“インテル Centrino(セントリーノ)モバイル・テクノロジ”搭載のバイオノート Z、あとは映像サーバー用の自作マシンがあります。今から自宅で映画の編集をすることができる環境を作っておこうと思いまして…。実は、マシンにはAvid Technologyの編集ソフト『Avid Xpress DV』が入ってます。今は、テレビドラマなどの編集もAvitの製品が使われていて、その家庭版みたいなものです。同等の機能が入っています。
──自作マシンもあると?
自分でマシンを作って、秋葉原の裏手のショップに行ってみようみたいな時期があったんです。なんでこんなビルの奥に入っていかなければいけないんだ、みたいなところがあって面白いですよね。そこでいかに安くパソコンを作るかってのをやってたんです。今はHDDばんばん積んで映像サーバーにしようと考えてます。一度、年末にマシンの中を作り変えたんですけどね
左が自作マシン、右がデル(株)のDimension XPSシリーズ。Dimension XPSは『HTテクノロジ インテル Penrium 4プロセサエクストリーム・エディション 3.20GHz インテル875PチップセットNIC』。 |
──ちなみにHDDはどれくらい積んでるんですか?
全部あわせると1TBくらいありますね。もう、いつでもこい!って感じですね。なにをどーするんだーっ!て感じですけど(笑)。
──外付けは
2~3台あったハズ。
──それにしても、監督さん自身が映像編集を全部やるということはないんですよね
そうなんです。編集マンというエディターの方がちゃんといるので…。たけしさんとかは自分で編集されるんですけど、僕は客観視してくれる編集マンが必要なんです。編集する場合は、撮影したものを新宿にある編集室まで転送します。ハイビジョンで撮るんですけど、編集室でダウンコン(ダウンコンバート)して編集マンがAvidの映像編集をしていくわけです。今度は、それを僕の家の映像サーバーまでとばしてもらう。ですから家に帰ってきたら、その日撮影・編集したものをチェックできる状態になっています。
──実際に監督が作業するのはどの部分なんですか?
映像編集したものを家で確認して、もうちょっとここ伸ばした方がいいなと思ったら、そのシーケンスのデータを調整し、それを編集マンに転送します。それは元映像ではなくサムネイルのようなものなので、メールでも送ることができてしまう。ちょっと圧縮されたデータですね
──監督とパソコンとのかかわりは?
はじめはパソコンをゲームマシンとして使ってました。1994年くらいですかね。まだインターネットやってる人がまわりにあまりいなくて…。メールだって一体誰に送ったらいいのか迷うくらいでした。その時持ってたのは、アップルのマシン。
──今はWindowsベースじゃないですか
いつからWindowsに変わったのかなぁ?そもそもマックはファッションから入りましたからね、「このマシンはカッコいいなぁ」とかいう具合に。それに、まわりにいたテレビ局の人にマックを使っている人が多かった。最初のマックはMacintosh Color Classicですね。これも改造してましたよ。遅いマシンでしたけど(笑)。
──実際にデルのDimension XPSを使われてみてどうですか
ものすごい速いですね。知り合いが遊びにきたらマシンを必ず触ってくんですけど、ビックリしますね。「いいなコレ」って。
──特にこの部分が快適と体感できるのは?
月並みですけどレンダリングスピードが速いですね。大した作業ではないんですが、映像にオーバーラップをやってみたりした時に感じます。