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【絵でわかるキーワード】WPAN(だぶりゅーぱん)

【絵でわかるキーワード】WPAN(だぶりゅーぱん)

2003年09月15日 00時00分更新

文● 月刊アスキー編集部・西村

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【絵でわかるキーワード】WPAN(だぶりゅーぱん)

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ラスト数mを埋めるさまざま無線通信

WPANとほかのネットワークの違い
●【WPANの仕組み】 無線接続を使ったLANより小さなネットワーク。

 「LAN」がLocal Area Network、つまり「ローカル(局所的)な」ネットワークであることは説明不要だろうが、LANに似た用語に「WAN/MAN/PAN」があるのをご存じだろうか。それぞれWide(広域)、Metropolitan(都市の)、Personal(個人の)の頭文字で、カバーする広さによって順に「W>M>L>P」と分類される。

 さて、昨今話題の多い無線LANだが、無線LANがあるからには他に無線WAN、無線MAN、無線PANもある。いや、海底光ケーブルを置き換えられるほどの広帯域、長距離伝送が可能な無線技術は今のところないので、事実上はWMAN、WLAN、WPANの3つになる(無線=Wirelessなので頭文字を取ってこう略すのが一般的)。WMANもまだ利用可能なものはないが、例えばインテルやノキアなどが業界団体「WiMax」を立ち上げ、到達距離50km、最大伝送速度70Mbpsという無線技術の策定に向けて動き出している。将来的にIEEE802.16という規格として登場すれば、3G携帯電話の強力な対抗馬になるとも目されている。

 いっぽう、数mからせいぜい数十m程度のカバーエリアと、LANよりも狭い領域でネットワーク接続を提供するWPANは向こう2~3年で大きく進歩がありそうな注目領域だ。中でも、数mという短い到達距離ながら100~200Mbpsという超高速な無線接続を可能にする「UWB(Ultra Wide Band)」はWLANの速度に飽き足りないPCユーザーの耳目を集めている。802.11bなどのWLANが1チャネルあたり20MHzの周波数帯を使うのに対して、UWBでは数GHzという広範囲の電波を使って信号を伝送する。イメージ的にはそれまで7色だった虹が一気に700色になるようなもので、実際スプリンクラーで水をまき散らすように、UWBでは広い範囲の無線電波に信号を拡散させる。電波干渉が問題になりそうなものだが、出力パワーが非常に微弱なため、802.11系の無線や他の2.4GHz帯の無線機器との干渉もないとされている。距離を抑えてPAN利用に限定したことで干渉問題を回避しているわけだ。UWBはIEEE802.15というWPANタスクグループで技術検討が始まっており、現在各社がドラフト案を出して議論を始めたところ。製品の登場は2004~2005年と言われている。

Wireless PANを実現する規格あれこれ
Wireless PANを実現する規格あれこれ。

 WPANのもう1つの注目は三菱電機、モトローラ、フィリップスほか米家電メーカーが集まって標準化を進める「ZigBee」。250kbpsという今となっては低速な無線通信規格だが、家電向けに特化しているのが特徴。電池を替えずに数年持つという超低消費電力と、28KBという小さなプロトコルスタックがウリだ(Bluetoothでさえ250KB程度)。


 IrDAやBluetoothといったWPANの先駆とも言える技術の市場は結局うまく立ち上がらなかったが、ネットワークが本格的に普及し、WLANの便利さを知ったユーザーたちなら、今度こそWPANも受け入れるかもしれない。

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