コムテック コンサルティング(株)とゼンド・オープンソースシステムズ(株)は20日、Oracleデータベースを用いて構築されたシステムを、PostgreSQLへ移行するサービス“オラクル・コンバート・サービス”を同日付けで開始すると発表した。サービス料金は、個別に見積もりを行なう。両社では初年度10件の受注を目標にしているという。
コムテック コンサルティングは(株)ダイナック向けに、受発注システム“セルベッサ”で用いられていたOracleをPostgreSQLに移行した“ニュー・セルベッサ”を開発。これは(株)ニユートーキヨーと(株)テンアートニが共同開発し、オープンソースとして公開したシステムで、このときのノウハウを基に、オープンソースを利用してシステムの年間維持コストの軽減を図るサービスを提供するという。なお“ニュー・セルベッサ”は、コムテック コンサルティングのサイトでオープンソースとして公開する予定。
Oracleをもとに構築されたシステムをPostgreSQLに移行した、(株)ダイナックの受発注システム“ニュー・セルベッサ”画面 |
“オラクル・コンバート・サービス”では、Oracleのデータベースを、オープンソースのPostgreSQLへと移行する。移行の際に、データベース内に格納されているプログラムのストアドプロシージャーも併せて移行するのが特徴(Oracleのプログラム言語“PL/SQL”をPostgreSQLのプログラム言語“PL/pgSQL”へ変換)。また、ウェブシステムについても、Javaや .NETで構築されたものを、オープンソースで提供されているプログラム言語PHP(PHP:Hypertext Preprocesser)を中心とした“LAMP(Linux、Apache、MySQL、PHP)”プラットフォームや“LAPP(Linux、Apache、PostgreSQL、PHP)”プラットフォームへ移行するオプションも用意しているという。同サービスによってシステムを移行し、オープンソースを利用することで、年間維持コストも軽減できるとしている。