ゼンド・オープンソースシステムズ(株)(以下、ゼンド)は、兵庫県洲本市のオープンソースとユビキタスをテーマとした事業“OSCAプロジェクト”に参画することを発表した。
兵庫県洲本市は、淡路島南東部に位置する人口約4万人の都市。4月に政府の構造改革特別区域に指定されており、同市が所有する電気通信回線設備を提供してベンチャーの育成や新規産業創出を行なう“ITベンチャー育成特区”に認定されている。これに伴い、同市ではオープンソースとユビキタスをテーマにした事業“OSCAプロジェクト”(Open Source Communitiy in Awaji)を開始する。このプロジェクトは、ベンチャー企業への税制優遇や設備、通信インフラの提供といったベンチャー育成プロジェクトに加え、メーリングリストを用意してオープンソースアプリケーション開発を支援するといった事業も行なわれる。プロジェクト開始は7月中旬になる予定。
これを受けてゼンドは、プロジェクト発足を目処に洲本オフィスを開設し、オープンソースソフトウェアのソースコードを改変する技術を地元ベンチャーが習得できるよう、スタッフを常駐させて教育サポートなどを提供するという。また、電子自治体向けソフトウェアについても、Linux+Apache+PostgreSQL/MySQL+PHPによる“LAPP/LAMP”での構築を提案し、全国の自治体が容易にシステムをカスタマイズ、導入できるようにするとしている。
