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ソニー、片面23.3GBの書き換え/追記型12cm光ドライブとメディアを発売

2003年04月08日 15時04分更新

文● 編集部

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ソニー(株)は8日、青紫色レーザーを利用して片面に23.3GBのデータを記録できる内蔵型の12cm書き換え/追記型光ディスクドライブ『BW-F101』と、書き換え型メディア『PDDRW23』、追記型メディア『PDDW023』を発売すると発表した。夏にサンプル出荷を開始する。『BW-F101』のサンプル価格は36万円。メディアの価格はオープン。外付け型ドライブも年内に発売する予定で、OEMも進めるとしている。

青紫色レーザードライブとメディア
手前が青紫色レーザードライブ『BW-F101』、奥が書き換え型メディア『PDDRW23』

『BW-F101』は、9.1GBの5.25インチMOドライブの後継機種として、波長405nmの青紫色レーザーによるオーバーライト相変化記録方式を採用するとともに、対物レンズの開口数(NA:Numerical Aperture)を0.85にすることでビームスポットを小さくし、記録密度を高めたのが特徴。読み出し速度は毎秒11MB(CLV)/4.5~11.0MB(CAV)、書き込み速度は毎秒9.0MB(CLV)、バーストモードでは毎秒160MB(同期)。シークタイムはCLVで680ミリ秒、CAVで120ミリ秒(フルストローク)。セクターサイズは2048B(512Bエミュレーション)。インターフェースはSCSI LVD Wideを採用する。ロード時間は6.0秒、イジェクト時間は3.5秒。電源は5V/12V。消費電力は12W。本体サイズは幅146.0×奥行き203.0×高さ41.3mm。重量は1.2kg。

ディスクにはトラックピッチがDVDの約半分の0.32μmで、光透過保護層の厚みが0.1mmのディスク構造を採用し、傾きや反りによる収差を少なくし、記録再生時のエラーを低減したという。片面の記録容量は23.3GB。ディスクのサイズは直径120mm。専用カートリッジを利用し、カートリッジサイズは幅128.6×奥行き130.6×高さ9.1mm。書き換え型の『PDDRW23』と追記型の『PDDWO23』の2種類を用意する。

同社では、医療画像や公文書の保存、業務用ワークステーションの外部記憶装置、LAN/ウェブサーバーといった業務用大容量ストレージ用途での利用を想定しているという。今後は、第2世代(容量50GB、転送レート毎秒18MB)、第3世代(容量100GB、転送レート毎秒36MB)の製品の開発に取り組むとしている。なお、同製品はコンシューマー向けのBlu-ray Discレコーダーとの互換性はない。

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