ソニー(株)は30日、ディスク1枚で両面9.1GBのデータ記録を行なえる5.25インチMOディスクドライブ『SMO-F561』、『SMO-S561』、および9.1GB、8.6GB容量対応の 5.25型MOメディア6タイプを12月より順次発売すると発表した。
『SMO-F561』と『SMO-S561』 |
『SMO-F561』および『SMO-S561』は、光学限界より微小な磁気情報を識別できる磁気超解像技術と、ディスクのランド部とグルーブ部の両方に記録するランド&グルーブ記録方式を採用することで、記憶容量9.1GBを実現した第5世代の5.25インチMOディスクドライブ。インターフェースはSCSI-2で、『SMO-F561』が内蔵タイプ、『SMO-S561』は外付けタイプ。価格はどちらもオープンプライス(予想販売価格はどちらも30万円前後)。発売は『SMO-F561』が12月で、『SMO-S561』は2月。両製品とも、データ転送速度は最大毎秒6MB、平均シークタイムは25ms。バッファーメモリーは8MB。ローディング回数75万回以上、MTBF(Mean Time Between Failure=平均故障間隔)は10万POH(Power On Hours)という。従来のISO規格準拠の5.2GB 、2.6GB、1.3GB、650MB容量の5.25インチMOディスクとの互換性を確保する。また、1度だけ記録可能な追記型(CCW)メディアにも対応する。『SMO-F561』のサイズは幅146×高さ40.6×奥行き203.0mmで、重さは1.4kg。『SMO-S561』は幅211×高さ70×奥行き293で、重さは4.9kg。
MOディスクは、書き換え可能な『EDM-9100B』、『EDM-8600B』、『ED1-9100B』 、『ED5-9100B』、追記型の『CWO-9100B』『CWO-8600B』の6タイプを用意する。価格はオープンプライス(予想販売価格は未定)。高耐久性を維持しながら、表面抵抗値を約1000分の1(同社比)に低減した新開発のカートリッジを採用する。摩擦などによる静電気をすばやく放電することで、静電気によるトラブルを防止するという。また、さまざま使用環境におけるレーザーパワーの変動に対応する独自のワイドマージン設計の記録膜をはじめ、高精度のスタンパー、基板成形技術などを採用する。繰り返し消去/記録サイクルは100万回以上、再生寿命は推定30年以上。
5.25インチMOディスクの主な仕様- | 『EDM-9100B』『ED1-9100B』『ED5-9100B』『CWO-9100B』 | 『EDM-8600B』『CWO-8600B』 |
ユーザーエリア(mm) | 29.70~62.10 | 29.81~62.10 |
論理トラック数(トラック面) | 18万6480 | 30万900 |
物理トラック数(トラック面) | 4万9728 | 4万9560 |
セクターサイズ(バイト/セクター) | 4096 | 2048 |
トラックピッチ(μm) | 0.652 | 0.652 |
バンド数 | 16 | 30 |
アンフォーマット時容量(GB/両面) | 9.17 | 8.63 |
フォーマット時容量(GB/両面) | 8.98 | 8.37 |