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NEC、企業ネットワークをモバイルVPN対応にする“CX7500”シリーズを発売

2003年03月14日 21時05分更新

文● 編集部

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日本電気(株)は14日、企業ネットワーク環境をモバイルVPN対応にするための“CX7500”シリーズを製品化したと発表した。ホームエージェント『CX7504-HA』、ホームエージェント管理サーバー『CX7504-HS』、モバイル機器用のローミングクライアントソフト『CX7504-RC』の3製品で構成される。価格は、CX7504-HAが235万円から、CX7504-HSが156万円から、CX7504-RCが3万4000円(10クライアント)から。同日付けで販売を開始する。

『CX7504-HA』
『CX7504-HA』

“CX7500”シリーズは、LAN環境で使用しているノートパソコンなどのモバイル端末を、社内で会議室を移動する場合や、外出先からインターネット経由で社内の業務システムにアクセスする場合などに、モバイル端末のネットワーク設定(IPアドレスなど)を変更しなくても利用できるのが特徴。モバイル端末が無線LANエリアから移動した場合に、携帯電話やPHSなどに切り替えて通信を継続できる“モバイルVPN機能”を利用できる。セキュリティーはIPsecに対応。ホームエージェントはファイアーウォール機能を搭載し、ローミングクライアントはIEEE 802.1x認証のアクセスポイントにも対応可能という。また、複数の企業を1台のホームエージェントに収容することもできる。ホームエージェントとホームエージェント管理サーバーは、冗長構成にも対応する。

『CX7504-HA』は、HA(Home Agent)/FA(Foreign Agent)機能、NAT/NAPTトラバーサル機能、ファイアーウォール機能を搭載し、最大1000ユーザーに対応する。転送速度は、ソフトIPsec使用時が最大30Mbps、ハードIPsec使用時が最大200Mbps。インターフェースは10/100BASE-TX(最大4ポート)。電源はAC90V~240VまたはDC-48V で、消費電力は250W。本体サイズは幅445×奥行き507.5×高さ44.5mm(19インチラック対応)で、重量は12kg。

『CX7504-HS』
『CX7504-HS』

『CX7504-HS』は、クライアントソフトのユーザープロファイル作成支援、『CX7504-HA』のネットワークコンフィグレーション設定、ダイナミックセッション管理機能、インターネットアクセス制御機能などを搭載し、SSL/SSHを利用したセキュアーなリモートアクセス通信に対応。最大10万ユーザーを収容できる。インターフェースは10/100BASE-TX×2ポート。電源はAC90V~240VまたはDC-48V で、消費電力は250W。本体サイズは幅445×奥行き507.5×高さ44.5mm(19インチラック対応)で、重量は12kg。

『CX7504-RC』は、IPsecに対応したMobile IPv4 VPNクライアント機能とIEEE 802.11x EAP-TTLS(EAP Tunneled TLS Authentication Protocol)クライアント機能(サポート予定)を搭載する。対応OSは、Windows 2000/XP。対応機種はPentium III-800MHz以上を搭載したパソコンなどで、Pocket PC 2002搭載PDAにも対応する予定。

なお、“CX7500”シリーズは、スウェーデンのipUnplugged社からソフトウェアライセンスを受けて提供するもので、同社では、モバイルVPNの導入を進めている企業や、モバイルVPNサービスを提供するISPや通信事業者などに販売する。販売目標は今後3年間で100億円を見込んでいる。

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