日本電気(株)は29日、オフコンのアプリケーション資産を継続利用できる基幹業務サーバー“Express5800/600シリーズ”において、Xeon MP-1.60/1.40GHzやDAT(DDS-4)などを採用することで処理性能やバックアップ性能が向上した7モデルの販売を同日付けで開始し、12月2日から出荷すると発表した。併せて、災害時などの危機管理向けの遠隔地バックアップソフトウェア『A-VX ネットワークバックアップユーティリティ』の販売も同日付けで開始し、2003年2月3日から出荷する。
Express5800/600 |
今回販売するモデルは、IAサーバーにミドルウェア『A-VX IV R6.0』を搭載することで、従来のオフコンのアプリケーションを継承しながら、Windows 2000と連携し、インターネットなどを利用した基幹業務システムの拡張が可能となる。通信ソフトウェア『A-VX/NET』により、ADSLなどでインターネットVPN、IP-VPNへの対応が可能となる。
『690Ai』は、Xeon MP-1.60GHz×4、1GBのメモリー(最大4GB)、18.1GBのHDD×6を搭載する。『680Ai』はXeon MP-1.40GHz×4、『670Ai』はXeon MP-1.40GHz×2、『650Ai』はPentium III-S-1.40GHzを搭載し、512MBのメモリー(同)、18.1GBのHDD×4(650Aiは18.1GB×3)を装備する。4モデルともに、RAID5ディスクアレイ、非圧縮時20GBのDAT、1000/100/10BASE-T×1と100/10BASE-T×1(650Aiは100/10BASE-T×2のみ)、PCI×8(650AiはPCI×6)、UPS/自動電源制御装置などを搭載する。690Ai/680Ai/670Aiは27Uのラックマウント型で、650Aiは16Uのラックマウント型/ミドルタワー型。価格は690Aiが4858万円、680Aiが2478万円、670Aiが1268万円、650Aiが478万円。
『640Ai』は、Pentium III-S-1.26GHz、『620Ai』はPentium III-S-1.13GHzを搭載し、256MBのメモリー(同)、18.1GBのHDD×3(620Aiは18.1GB×1)、RAID5ディスクアレイ(620AiはオプションでRAID1)、非圧縮時20GBのDAT(620Aiはオプション)、PCI×6、100/10BASE-T×2、UPS/自動電源制御装置などを搭載する。両モデルともに16Uのラックマウント型とミドルターワー型を用意する。『640Ai-R』は、1Uのラックマウント型で、Pentium III-S-1.26GHz、256MBのメモリー(同)、18.1GBのHDD×3、RAID5ディスクアレイ、PCI×2、100/10BASE-T×2などを搭載する。DATはオプションとなる。価格は640Aiが287万円、620Aiが125万円、640Ai-Rが215万円。
『A-VX ネットワークバックアップユーティリティ』は、ネットワーク経由で遠隔地に基幹業務のデータファイルをバックアップするためのソフトウェア。3世代までの世代管理、複数サイトへの配信、配信スケジュールの管理が可能となり、基幹業務データを地理的に分散して退避することが可能となる。対象ファイルは、順編成/相対編成/索引順編成/複数索引順編成ファイル、Windowsファイル。価格は50万円。