アマゾン ジャパン(株)は6日、Amazon.co.jpを利用して、ユーザー同士が商品の売買を行なえる新プラットフォーム“Amazonマーケットプレイス”の導入を同日付けで開始すると発表した。これに伴い、中古商品を専門に扱う“ユーズドストア”がオープンした。
“ユーズドストア” |
“Amazonマーケットプレイス”では、Amazon.co.jpが提供する商品と同じページに、ユーザーが出品した商品が、新品、ユーズド商品、コレクター商品に分けて表示される。このため、購入者は価格などを比較しながら購入できるほか、出品されていない商品を希望の価格や条件などを指定して予約注文することも可能。また、書籍やCD、DVD、ゲームなど同サイトが取り扱うジャンルであればアマゾンに在庫がなくても出品できるため、中小出版社の書籍やインディーズバンドのCDなど従来のプロセスでは難しかった商品の販売や、通常のチャネルで売りさばけなかった商品の在庫一掃などにも活用できるという。
ユーザーは、専用の決済システム“Amazonペイメント”に登録することで商品の売買を行なえる。出品料は無料だが、取引が成立した場合、出品者は、1アイテムにつき100円の成約料と、販売価格の15%の手数料をアマゾンに支払うことになる。 なお、多くの商品を出品したい企業向けに、月額1万円の会費を支払うことで、成約料が免除される“プロマーチャント”制度を用意するほか、トラブルがあった場合に、購入代金の上限30万円までをアマゾンが保証する制度なども用意する。
代表取締役社長のジャスパー・チャン(Jasper Cheung)氏は、「先行する北米およびヨーロッパで蓄積したノウハウを元に今回のサービスを開始した。商品の種類や価格帯の幅が広がることで、ユーザーは新しいジャンルの商品に手軽にトライできるようになる」としている。
アマゾン ジャパン(株)代表取締役社長のジャスパー・チャン氏 |