ロングセラーとなっているECS製の“SiS735”チップセット搭載マザーボード「K7S5A」に新モデルが登場するようだ。「K7S5A+」という製品名の与えられた紫色マザーボードの展示がT-ZONE.PC DIY SHOPで始まっている。
K7S5A+は、SiS735の後継で、PC2700(DDR333) DDR SDRAMのサポートを加え、IEEE1394コントローラを新たに内蔵した“SiS745”を搭載する製品。SiS745搭載製品としてはすでに“サムライの恍惚”「K7S6A」がK7S5Aの後継として登場しているが、今回はあくまで人気マザーボードのバージョンアップ品という位置づけのようだ。
「K7S5A+」と店頭ポップ |
チップセットの兼ね合いからか、K7S5AというよりはK7S6Aに似ているデザインのK7S5A+、最大の特徴はBIOSにK7S5Aが採用していたAMI BIOSではなくAward BIOSを採用した点である。これによりK7S5Aではサポートされず、弱点とされていた“S3/STR(Suspend to RAM)”が可能になった。また、Reltek製のコントローラによってネットワーク接続をサポートした点も見逃せないところだ。また、DIMMスロットはK7S6Aと同じくDDR SDRAM専用×3。Thoroughbredコア版Athlon XPをサポートする点もK7S6Aの仕様を踏襲している。
販売中の「K7S6A」。ひょっとするとK7S5A+の登場にあわせて終了するのかもしれない |
このほか日本エリートグループによるとオーバークロック設定はFSBが100/103/107/110/112/124/133/137/143/147/150/160MHzの12段階から設定でき、VCoreは1.100~1.850Vの範囲を0.025V刻みで設定可能。倍率は5.0~12.0xまでの範囲で指定できるようになっており、予価はいきなり9000円前後となる見込み。これはちょうど現在K7S6Aが販売されている価格と同程度で、機能で優れるK7S5A+がコストパフォーマンス市場を席巻する可能性もありそうだ。
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