セリングから、“ケージファン”と銘打たれた製品「SMK-001F」が登場した。
PCケースに取り付け、吸気・排気、あるいは局所的な冷却に用いるという用途は普通のファンと同じだが、ユニークなのはその形状。4角柱の本体の中に円筒形のファンが収まっており、それが回転することにより風を送るというものだ。
本体。中の銀色のものがファンの羽根(タービン)。写真の手前側から奥側へ風を送る |
吸気も排気も回転方向と平行になるこのような円筒形のファンは“クロスフロー型”と呼ばれるもので、エアコンなどの空調機器で多く用いられている形式。回転数は7400rpmと高速で、136(W)×48(D)×40.5(H)mmという小ささの割には風圧はかなり強力なように感じた。その代わり騒音も38dBと大きく、そこは性能およびサイズと引き換えと割り切らねばならないだろう。
モーター。回転はかなり強烈で、金属製のタービンということもあって回転中に手でも入れようものなら確実に怪我をしそうな気がする | 電源は4ピン12V、ケーブルが付いた状態で販売される |
セリングのウェブサイトでは「1Uサイズ」とうたわれており、もともとはラックマウントサーバのリムーバブルHDDベイに取り付けて使用するために作られたものと思われる。デスクトップPCで使用するならば、サイズ的には5インチベイに入れてHDDを強力に冷却…という使い方が考えられそうだが、5インチベイに合うネジ穴は開いていない。たとえば「どこでもステイ」で保持するなど、固定方法も含めて使い方は各自の発想次第、というところだろう。販売を開始したのはCUSTOM。価格は3980円。
【関連記事】