米イー・インク社は現地時間の6日、厚さがクレジットカードの約半分の0.3mmしかないアクティブマトリックス方式のフレキシブルディスプレーを開発し、デモを行なったと発表した。同社では2004年から2005年にかけて超軽量の携帯情報端末などに搭載できるようになるとしている。
厚さ0.3mmのディスプレー |
デモを行なったフレキシブルディスプレーのプロトタイプは、従来のガラス基板を採用した液晶ディスプレーの10分の1の厚さで、アクティブマトリックス方式のもの。ステンレススチール箔の基材と、電子インクをコーティングしたプラスチックの前面板を組み合わせた構造を持つ。強度などを持たせるために背面基板(バックプレーン)にスチール箔を採用したという。
プロトタイプは、スマートカードや携帯電話器などのクレジットカードサイズのモバイル製品をターゲットにした対角1.6インチ(約4cm)で解像度が100×80画素(80ppi(pixel per inch))のものと、ハンドヘルド製品をターゲットにした対角3インチで解像度が240×160画素(96ppi)の2種類。これは同社が2001年7月に発表したプロトタイプの約2倍の解像度を持っている。